NODA・MAP番外公演
THE BEE
2021年11月17日 東京芸術劇場 シアターイースト E列10番
原作:筒井康隆
日本語脚本:野田秀樹
演出:野田秀樹
出演:阿部サダヲ、長澤まさみ、河内大和、川平慈英
初演と再演(2012年)を観ているのですが…
何回観ても、ぞわぞわする。
脱獄犯が妻子を人質に立てこもった。
被害者家族だったはずの井戸(阿部サダヲ)が、犯人同様に犯人の家族を人質にして立てこもる。
犯人の妻(長澤まさみ)を凌辱し、子供(川平慈英)の指を切り取って犯人(川平慈英:二役)に送りつける。
犯人からも同様に子供の指が届けられる。
指に見立てた鉛筆が、ポキンと折られるたびに、何かの感情が消えていく。
最初は抵抗した犯人の妻子も、だんだんと従順になり…
子どもは自ら指を差し出す。
観ている観客も、繰り返される残虐さにだんだんと慣れを感じてしまう。
それが、どれだけ恐ろしいことなのか…
阿部サダヲの狂気が自然で恐かった。
唯一の救いが、長澤まさみの美しさでした。
基本再演は観ない主義なのですが…
野田秀樹の作品だけは別ですね。
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