鱈々
2016年10月15日 天王洲銀河劇場
作:李康白
翻訳:石川樹里
演出:栗山民也
出演:藤原竜也、山本裕典、中村ゆり、木場勝己
李康白(イ・ガンンペク)って、韓国演劇界の巨匠だそうで、1993年に発表されたこの作品は、何回も上演されているそうです。
正直、韓国物って、苦手なんだけど、出演者に惹かれて観ました。
倉庫に住んで、箱の管理をしている2人。
番号の書かれた箱を倉庫にしまい、伝票どおりの順番で出荷する。
中身がなんなのか、どこから運ばれて、どこへ届けられるのか、何もわからない。
ジャーンは、ここから出ても、もっと大きなここがあるだけと、真面目にその作業をこなし続ける…
キームは、枠から飛び出して、ここではないどこかで、もっと大きなことをやりたいと望む。
その心の隙につけこむように、倉庫番だれとでも寝ていると言われるミス・ダーリンとトラック運転手でもあるその父親が、キームに近づく。
キームは、指定された番号でない箱を出荷する。
何か起こるのではないかと、どきどきのジャーン。
しかし、なにも起こらない。
ミス・ダーリンは、箱を開けてしまうが、中に入っていたのは何かの部品。
開けてしまった箱を出荷しても、何も起こらない。
箱がどこに運ばれているか、運転手も知らないと言う。
一緒に出て行こうと言うキームの誘いを断り、ひとり倉庫に残るジャーン。
不条理劇のような展開。
藤原竜也と山本裕典が、役にぴったりでした。
この半年後に、山本裕典が事務所を解雇されちゃうとは…
蜷川幸雄の舞台にも出てて、これからも舞台で活躍すると思ってたのにね…
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