新宿武蔵野館にて鑑賞。
監督・企画・脚本:高橋ヨシキ
主演・プロデューサー:川瀬陽太
出演:彩木あや、小林竜樹、奥野瑛太、森羅万象
プロデューサー:森田一人
音楽:渡邊琢磨、中原昌也
スチール:ノーマン・イングランド
バラいろダンディで出会って以降、高橋ヨシキのミーハーなファンである私は、製作決定の段階からクラウドファンディングで3000円といういかにもミーハーな額の資金援助をしていた。リターンで劇場鑑賞券が付いてくるため、実質1500円しか支援してない模様。
今思えば、エンドクレジットに名前が載るくらいの金出したかった(そんな余裕はないわけだが
コロナで公開が1年延期され、ようやく観れる。
劇場でヨシキさんやBLACKHOLEのメンバーいないかなと見渡したが、いなかった。だが明らかにBLACKHOLE観てそうな人は見かけた。
本当は舞台挨拶に足を運びたかったが、仕事の都合で適わなかった。
というか劇用鑑賞券が手元にあるからオンライン予約できないという罠。
久々にプログラムを買った。サイズ小さっ!!
映像の媒体でしか観たことがないてらさわホーク氏の高貴な文章に触れることができた。
さて、本編であるが、オープニングのBGMのスタイリッシュさに度肝を抜かれた。
引きこもりの息子とその母、住んでる所はごみ屋敷。息子は赤信号を平気で渡り、自治会のルールも守っていない模様。
自治会の人は彼らを強制的にコミュニティから追い出そうとする。
赤信号がメタファーとして描かれていたが、猪瀬直樹がフランス人で車が通ってない道路の赤信号渡らない奴なんていないと呟いて炎上した件を思い出した。
日本人の性質、性格を分かりやすく記号的に描いた作品といえる。
主人公がこち亀の両さんみたいなキャラで、ちょっと格好良すぎるのと、悪役の自治会長が悪人すぎて、まあわざとそう描いているからそうなんだけど、勧善懲悪ものすぎてあまり乗れなかった。
だが普段バイオレンスものを観ない私にとって、顔が潰れ、自分の手がもげるまで殴るのは爽快感を覚えるほど衝撃的であった。
監督は、コロナ禍にもなりあまりにも現実世界が暗すぎるのでラストシーンを明るいオチに変えたというが、え、これで?という街大炎上のオチで草。
しかし、暗い背景ばかりであった映像に最後には青空が映し出される画は、希望そのものといってよいのである。
キネマ旬報でも割と高い評価を得ていた。
監督はエクストリーム表現それ自体が目的化しないように気を付けたというが、一部の人にはそう見えてしまったようだ…
途中で少し寝てしまったので、配信なりDVDなりまた観る機会があればもう一度観たい作品。
ヨシキさん、5年間本当にお疲れ様でした。