安倍晋三総理は第1次安倍政権以来、一貫して憲法改正、とりわけ第9条の改正を実現したいと主張してきた。しかし、その実現はかぎりなく遠のいているように見える。何故なのか。選挙の季節が近づいている今、考えてみよう。
安倍総理は第2次政権の初期にアメリカを訪問し、アメリカ合衆国の議会において上下両院議員たちを前にあの歴史的なスピーチをおこなった。このスピーチは議員たちの琴線に触れ、民主党左派の重鎮ナンシー・ペロシ議員に感激の涙を流させたのであった。(ひょっとすれば、安倍長期政権の基盤はこの時に固まったのかもしれない。)
安倍総理は憲法改正について、これほど熱のこもった大演説を日本国民に対して行ったことはあるだろうか。国会で野党議員から憲法改正についての所信を問われても、総理大臣の立場ですからと言って多くを語らず、はぐらかしてきた。せっかく野党から水を向けてきたのだから、「ここは一時総理大臣の立場を離れて、自民党総裁としてお話させていただく」とことわりを入れて、憲法改正が日本国民の安全と国の発展のためにいかに急務であるかを述べたらよいのではなかったのか。
選挙が近づいている。よい機会である。国民に向かって直接に、なぜいま憲法の改正が必要であるのか、憶することなく、率直に自分が真実であると信ずることを、包み隠さず、訴える演説をするべきではないだろうか。反発を恐れ、選挙の勝敗ばかりを気にしていては、国のかじ取りを預かる人として、どうだろうか。
憲法改正がどんどん遠ざかってゆくのは、安倍総理が国民の良識を信じて、魂のこもった訴えかけを国民に向けてしてこなかったからではないのですか。自民党大会や改正賛成論者の集会など身内で盛り上がっているだけでは、どうにもならない。一般国民を相手に説得してこその政治家でしょう。
安倍総理は第2次政権の初期にアメリカを訪問し、アメリカ合衆国の議会において上下両院議員たちを前にあの歴史的なスピーチをおこなった。このスピーチは議員たちの琴線に触れ、民主党左派の重鎮ナンシー・ペロシ議員に感激の涙を流させたのであった。(ひょっとすれば、安倍長期政権の基盤はこの時に固まったのかもしれない。)
安倍総理は憲法改正について、これほど熱のこもった大演説を日本国民に対して行ったことはあるだろうか。国会で野党議員から憲法改正についての所信を問われても、総理大臣の立場ですからと言って多くを語らず、はぐらかしてきた。せっかく野党から水を向けてきたのだから、「ここは一時総理大臣の立場を離れて、自民党総裁としてお話させていただく」とことわりを入れて、憲法改正が日本国民の安全と国の発展のためにいかに急務であるかを述べたらよいのではなかったのか。
選挙が近づいている。よい機会である。国民に向かって直接に、なぜいま憲法の改正が必要であるのか、憶することなく、率直に自分が真実であると信ずることを、包み隠さず、訴える演説をするべきではないだろうか。反発を恐れ、選挙の勝敗ばかりを気にしていては、国のかじ取りを預かる人として、どうだろうか。
憲法改正がどんどん遠ざかってゆくのは、安倍総理が国民の良識を信じて、魂のこもった訴えかけを国民に向けてしてこなかったからではないのですか。自民党大会や改正賛成論者の集会など身内で盛り上がっているだけでは、どうにもならない。一般国民を相手に説得してこその政治家でしょう。