このままずるずるとコロナ感染対策とオリンピック開催の両にらみで進めば、次の衆議院選挙で政権は大敗するかもしれない。
近いうちに3回目の緊急事態宣言に追い込まれると思うが、それを機にオリンピック開催の中止を決断して、コロナ感染の拡大阻止とワクチン接種の加速に全力をそそぎ、あわせて国民生活の安定と経済発展に責任をもって取り組むという声明を発表すれば、国民の支持と協力を取り戻すことができるだろう。
国民のモヤモヤした気分が強いという状況は選挙における政権与党にとって大敵であることは、ベテラン政治家ならよくご存じのはず。1つの目標に絞って国民の気持ちをスッキリと前向きに変える。ここが大事なところ。
そのうえで、6月衆院解散、7月総選挙という戦いに撃って出れば、与党は勝利し菅政権は確立することになるだろう。国家安全保障の戦略は、すでに総理の訪米と日米共同宣言によって大枠が固められた。あとは日本自身の防衛力強化の体制(法整備を含めて)を早急に実行することあるのみ。菅総理に賢明なる勇断を望みたい。