yahoo!の知恵袋に、「断捨離して困ったこと、ありませんか?」というスレッドが立っていた。
(知恵袋は、ネット上のお悩み相談室みたいなもので、
寄せられた質問に、一般の人が意見やアドバイスを書き込む)
ひときわ目を引く回答があった。
『開運を期待して断捨離したのに、ろくなことがない
今日は1年で最悪の日。後悔している。』
う~~~~~~ん、どうなんでしょ。
嬉しくないことが重なったのは、大変お気の毒だけれど、
それって断捨離のせいかしら?
断捨離は、ただ闇雲に捨てるメソッドではない。
モノと自分の関係性に焦点を当て、
今の自分に必要なモノを選び、不要なモノはそぎ落としていく。
その過程で、自分の心とも真正面から向き合い、
こだわり、執着、確執など、気持ちを重くしている様々な要因も手放す。
結果として、住まいも心もすっきりと片付き、風通しがよくなる。
詰まりが取り除かれ、流れが蘇ったため、
そこに新しい人・こと・モノが流れ込んでくる。
それは人智を遥かに超えた素晴らしい機会や出会いであることが多い。
この現象を、巷では開運と呼ぶこともある
だが、それはあくまでも結果であって、目的ではない。
断捨離 = 開運
確かにそんな切り口の特集記事もあったが、
それは断捨離の一部分であって、
そんな側面だけがクローズアップされて一人歩きすると、
大きな誤解を生む危険性がある。
断捨離セミナーのシェア会で、受講生さんが写真を見せてくれた。
彼女はセミナー初回の自己紹介で、自分を末期的症状だと評した。
片付けられない自分を責めていた。
自分さえいなければ、家は片付くのに・・・とまで思っていた。
そんな彼女の部屋の一角に、
てんつくマンのポスター。
独特の文字で、ナイスなフレーズが書いてある。
『出来ない理由を言わないで 動けば変わる』
いい言葉。
正しくて、含蓄があり、いかにもそうだ!と納得させられる。
だが彼女はこの言葉を、
自分を責める道具にしていた。
つまり、ぐだぐだ言い訳を並べている暇があったら、
ちゃっちゃと動けよ・・・ってこと。
この写真を見た受講生仲間とひでこ先生は、
正しいんだけど、なんか重苦しいこの言葉を、
その場でダンシャリアン仕様に変換した。
『気づけば動ける、動き出す。
そして動けば変わる。』
彼女はずっと動きたいと願いながらも、動けなかった。
片付けなくちゃ・・・と気持ちは焦っているのに、
できない自分を認められず、目をそらして、そして責めて…。
だけどその堂々巡りも、気づけば変わる。
自分が何をどうしたいのか、
何を願っているのか、何が好きで何が嫌いなのか、
自分が何に縛られているのか・・・そういったことに気づけば。
断捨離はオートランだから、
一度気づいてしまえば、自然と転がりだす、
そのことを見事に表現したフレーズだ。
トレビア~~~~~ン
後日、彼女からメールが届いた。
『皆様にご指摘いただいた、てんつくマンのポスター、
成仏してもらいました
動けば変わる!という言葉を見ながら、
上手に自分を責め続けていた私も一緒に成仏できたかなぁ』
もちろん立派に成仏できたと思うよ。
だって、ちゃんと気づいたんだから。
そのうち心のブレーキも外れて、
無理をしなくても自然に動けるようになるはず。
自分を責めるのはこれで終わりにして、
等身大の自分をいつくしみ、
軸を自分と今に据えて、
ゆっくりでいいから、一歩ずつ、断捨離を進めていけたらいいね。
断捨離は、こんなにも素敵な変化をもたらす。
くだんの知恵袋の回答者さんにも、
本当の断捨離を知ってもらいたいと願わずにはいられない。
だって、断捨離して後悔してるなんて、
こんなに勿体無いことはないと思うから・・・。
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