我が子に初めての歯が生えた時、嬉しかったのを覚えている。
少し前から、よだれが多いな…とは思っていた。
しきりにおもちゃを、しゃぶっていた。
そうしたら、ある朝、小っちゃな歯が顔を出した。
そっと触れてみると、確かに硬い。
桜貝みたいなピンク色の歯茎に、
ほんの少し出てきた歯はまるで真珠のかけらのよう。
何度も触って、嫌がられた
そんな感動的な生え方をした乳歯だが、
5~6年経てば、永久歯にその座を譲る。
20本の乳歯は役目を終えて、順次抜け落ちるのだ。
さて、この抜け落ちた乳歯、いったいどうすればいいのだろう。
昔からの慣わしでは、下の歯は屋根に投げ上げ、
上の歯は縁の下に投げ込むことになっているようだ。
どちらの歯も、上と下に向かって真っ直ぐ生えるようにという願いを込めて。
だけど現在の住宅に、縁の下はない。
土台に換気口はあるが、金網で覆われている。
それに屋根に投げ上げたって、結局は地面に落ちてくる。
もういらない歯とはいえ、子供の体の一部を野ざらしにするのは忍びなく、
かといってゴミ箱に捨てることも耐えがい。
…で、どう処分していいか分からずに、ただ何となく取ってある。
愛おしくて大切に保存してあるわけではない。
その証拠に、何かの拍子に、引き出しや棚の隅っこから、コロコロ出てくる
アメリカで、乳歯を入れておく、フォトフレームみたいな専用の箱を見たことがあるが、
抜けた歯を飾って、果たして嬉しいだろうか…?
赤ちゃんだったのに、こんなに大きくなって…と、
後からしみじみ懐かしむためのアイテムは、
乳歯より写真や作品のほうが相応しいのでは?
(ダンシャリアンの場合は、厳選した写真ね)
ただなんとなく。
これが曲者だ。
昔は赤ちゃんだった息子と娘も今は10代半ば、
立派な永久歯が生え揃い、
歯列矯正もしたので、噛み合わせもばっちり、
見た目も大変よろしい。
私が乳歯を取っておく必要はないし、
多分本人たちも、欲しがらないと思う。
もしかしたら歯はおろか、へその緒だって欲しくないかも…。
よし、処分しよう。
野ざらしもゴミも嫌だから、庭に埋めよう。
歴代ハムスターのお墓の横がいいかな
今は雪が深くて無理だけれど、
家中から集めておいて、もう少し暖かくなったら土に返そう。
何千年か経って、
『旧○○時代の人類の化石、発見!』…なんてニュースになったりしてね。
今日は晴れ間ものぞいているが、今晩から、また寒波がくるらしい。
暖房機の調子が悪いので、ゆううつ・・・。
癒し画像も1枚
犬は喜び庭駆け回る~…というのは本当。
毎日、散歩のたびに大はしゃぎ。
ちなみに犬も乳歯が抜けるが、
我が家の愛犬は食べてしまったらしく、見たことはない。
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