ヨシノボリのなかまは、5cm程度の小型のハゼ科魚類で、愛きょうのある顔でなかなかかわいい魚です。
「葦登り(ヨシノボリ)」という名は、左右の腹鰭がくっついて吸盤になっていることから、葦(よし)の茎にも登るほどだということからつきました。
実際には葦(よし)登ることはありませんが、腹鰭の吸盤を利用して石に吸い付き、流れに逆らって川をのぼることができます。
ヨシノボリ類は、近年までヨシノボリ類は「ヨシノボリ」1種とされてきましたが、模様や卵の大きさの違いなどから、数種に分けられることが判明しました。
ヨシノボリ類は、河川内で各種の生息場所がなるべく重ならないように、すみわけをして共存することが知られています。
ヨシノボリの仲間は基本的に、アユや他のハゼ科魚類の多くと同じように、稚魚期を海で過ごし、春になると再び河川に遡上する、生活スタイルです。
ただし、カワヨシノボリのみ両側回遊型ではなく一生を河川で生活する河川陸封型の生活史を送ります。
カワヨシノボリ
日本固有種で、全長は5から10cm程度。体の色は暗褐色から薄褐色までいろいろある。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます