カダヤシ、オオクチバス、ブルーギルはもともと北アメリカに住んでいる魚で、それぞれ1916年、1925年、1960年に日本に輸入されました。カダヤシはボウフラ退治のため、オオクチバスとブルーギルはゲームフィシングのためそれぞれ特定の場所だけに放流されました。ところが、心ない人が持ち出し、あちこちで放流したため、日本各地の川や池沼に広まりました。特に、オオクチバスやブルーギルは魚のこどもや小動物を好んで食べるため、元からいた日本の魚が絶滅に危機に瀕しているところもあります。(生きてる揖保川より)
この本を作っているときはまさにバス釣りのピークだったように思います。
キャッチ&リリースということで、どの池にもバスがいるといったふうでした。
メダカが絶滅危惧種になるというころで、生きているシリーズの最初生きている武庫川からもこれらの魚は忘れず載せています。
「ゲームフィシングで用いる疑似餌に有毒物質が含まれていたり、鳥がそれをエサと間違えて食べてしまったという報告もあります。」と疑似餌の問題も載せていました。
画像の説明
ブルーギル(サンフィシュ科)全長約25cm。エラ(英語でgill:ギル)ぶたの後方に濃紺の斑点があるの
でこの名がつきました。ダム湖やため池などの流れのゆるやかな場所を好みます。水生昆虫、甲殻類、小魚、魚卵などを好んで食べます。
カムルチー(タイワンドジョウ科)全長約50cm。体側に2列の斑点がたてに並んでいます。ため池など流れがゆるやかで水草が生い茂っているような場所を好みます。魚や甲殻類など、動くものなら何でも口に入れてしまいます。
カダヤシ(カダヤシ科)
全長オス3cm。メス5cm。尻びれの形が違うのでメダカと区別が付きます。
アメリカ原産で、下流域の流れのゆるやかな用水路などに生息しています。イトミミズやカの幼虫などを食べています。“卵胎生(らんたいせい)”といってメスの腹の中で卵がふ化し、稚魚が直接生まれてきます。
メダカとよく似ていますが、尻びれの形がちがうので見分けがつきます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます