猪名川外来の魚(生きている猪名川改訂版より)
◆なぜ外来魚が日本にいるの?
カダヤシ、 オオクチバス、 ブルーギルはもともと北アメリカに住んでいる魚で、 それぞれ1916年、 1925年、 1960年に日本に輸入されました。 カダヤシはボウフラ退治のため、 オオクチバスとブルーギルはゲームフィシングのためそれぞれ特定の場所だけに放流されました。 ところが、 心ない人が持ち出し、 あちこちで放流したため、 日本各地の川や池沼に広まりました。 特に、オオクチバスやブルーギルは魚のこどもや小動物を好んで食べるため、 元からいた日本の魚が絶滅に危機に瀕しているところもあります。 みなさんも、 無責任な放流をしないようにしましょう。
オオクチバス (サンフィシュ科)
全長50cm。別名ブラックバス。体側に、黒い斑点が一列に並んでいます。ダム湖やため池、川の流れのゆるやかな場所にすんでいます。その名のとおり、大きな口で小魚、甲殻類、落下昆虫など動くものなら何でも口にい入れてしまいます。
ブルーギル(タイワンドジョウ科)
全長約70cm。細長い体型で体側には2列の暗色斑があります。流れのゆるやかな場所の水草の中などに潜んでいます。肉食で小魚や甲殻類を食べています。
カムルチー(サンフィシュ科)
全長約25cm。エラ(英語で gill:ギル)ぶたの後方に濃紺の斑点があるのでこの名がつきました。ダム湖やため池などの流れのゆるやかな場所を好みます。水生昆虫、甲殻類、小魚、魚卵などを好んで食べます。