ほんわか亭日記

ダンスとエッセイが好きな主婦のおしゃべり横町です♪

「人生の目覚まし時計が鳴ったとき」

2018-09-19 | 読書
2018年9月19日(水)

今日の読書会、集会所の鍵を取りに行こうと、お仲間のTさんにメール。
そして分かったのは、Tさんは、1時半から、始まると思っていたこと。
あれ?12時半からって、大分前に、決めたよね。
そうメールすると、慌てていた。
なんと、Tさん始め、4名が、時間を勘違い。
残りの一人、Oさんは、今日が、読書会ということを忘れていて、ウィステが
車で迎えに行った・・・。(^^;)
みんな揃ったら、
「ちゃんと覚えていたのは、ウィステさんだけね」と、褒められたわ。(^^)
十数年、1時半~4時だったけれど、Oさんが、お孫さんの水泳教室のお世話を
する関係で、2時半までにした。それで、始まりは、12時半からに直したんだけれど、
切換が難しかったね。
まあ、こんなものです。

そして、今日の話し合いは、現在利用している駅近の第二集会所から、
以前、ウィステが住んでいた駅から遠い町内の第一集会所にしませんか?と。
そこは、歩きで来る3名の方たちの町内だから、彼女たちは、近くなる。
その集会所は、1年ほど前に建て直しが完了して、その際、駐車場を作ったので、
車で行くウィステやMさんにも、都合が良い。
という訳で、試しに10月は、そちらでやってみることになった。
但し、ウィステが、みなさんに、2日前くらいにしっかり、メールで、
日にちのお知らせをすることという条件付きです・・。(^^;)

さて、今日の本は、山下弘子「人生の目覚まし時計が鳴ったとき」
19歳で肝臓癌と判明し、余命半年と言われるも、手術、転移、新薬の実験
著作、講演と、日々を生き抜き、今年、3月、25歳で癌闘病の末に
亡くなった女性の書かれた本です。
「幸福かどうかは、私の心が決める」
「残された日々を、一日たりとも不幸な日にしない」
という言葉に、若さの強さがあるねえと、話しあった。
Tさんは、彼女の「困ることと悩むことの違い」に、心を惹かれたそう。
そして、それを読んだTさんは、これまで健康で、病気らしい病気を
したことが無かった妹さんが、初めて、病気の診断を受け、落ち込み、
悩んでいる時に、
「これまで、あなたが大事にしてきたものを、大事にして、生きて欲しい。
いつでも、私が、全面的に支えるから」
と、メールしたのだそう。
そのメールで、妹さん、すぐ、しゃきっとして、いつもの気合が戻ったんですって。(^^)
勿論、みんなで、
「支えてくれる人がいるって、安心感から、立ち直ったんでしょうね」と、話したわ。
そんなふうに、本の感想は、すぐ、みんな、それぞれの病気話になった・・。
そう、病気なら、それぞれ、それぞれ、いろいろあるお年頃ですから。
でも、若い方が、亡くなるのは、ねえ・・。
山下弘子さんのご冥福をお祈りします。

ウィステは、きくち体操の本を持って行って、
「ほら、目指せ、ピンピンコロリ!の本よ」
と、みなさんにやってみせましたよ。(^^)











コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ハーバード大学式野菜スープ」

2018-07-20 | 読書
2018年7月20日(金)

今日は、読書会の暑気払いで、近くの薬膳料理のお店へ行った。
この暑さ、遠い人は、ウィステの車でお迎えに。

お料理は、前菜に、トマトのゼリーがあって、ウィステは、昨日見た
テレビの俳句番組プレバトに出ていたトマトの俳句、
「トマト真赤 継母(はは)の指輪の色とおもふ」(筒井真理子さん、先生の添削あり・・)
を、思い出して、そのタイミングに、にまにましながら、頂いたわ。

それから、みんなで近況報告。
Aさんが、出してきたのは、
「ハーバード大学式野菜スープ」という本。
だから、今日の読書会は、その本が、中心になったわ。
それは、お子さんが、送って来てくれた本だそうで、
「免疫力を高め」「癌を予防し」「血管の老化を防ぐ」しかも、
「ダイエットに有効」←代謝を高めるから・・な、スープですと!
Aさんは、今、癌かどうか、経過観察中のご主人に、そのスープを作っているそうで、
そのスープ、「人参と玉ねぎとキャベツとカボチャを水から煮るだけ」と、
作るのも、楽なんですって・・。
「ハーバード大学」と聞くと、なんか効きそうじゃない♪←ウィステは、権威に弱い・・。
「ダイエットに有効」という言葉が、ウィステの頭の中で、踊りだした・・。(^^)

みなさんも、絵の展覧会に出品した話、お墓を移す話、孫の世話の話・・と。
ウィステは、思い切って、先日、ダンスの競技会に出た話・・。
みんなびっくりしていたわ。(^^)
最下位と、言ったんだけれど、
「最初だから、そんなもの。これから、上がれば良いのよ」
と、行って貰えて、・・・ああ、優しい・・。(^^)

身体に優しい薬膳料理も頂いて、お仲間を送って行った帰り道、
ウィステは、スーパーに飛び込んで、キャベツとカボチャを買ってきました。
目指せ、読書会の成果・・・!(^^)








コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「2択で学ぶ赤ペン俳句教室」

2018-03-04 | 読書
2018年3月4日(日)

スーパーの以前リサイクルショップのあったところを通りかかったら、
別の雑貨店が入っていた。でも、期間限定だそうで、問屋値段といった
チラシが貼ってあり、結構、人が入っていた。
ああ、リサイクルショップ・・・と、ウィステは、残念なり・・。
その隣のファストファッションのお店も、閉店セール中。
このスーパー、大丈夫なんだろうか・・?と、ちょっと心配になったよ・・。

そして、今日は、昨日借りて来た、夏井いつき「2択で学ぶ赤ペン俳句教室」を
読んで過ごしたよ。これは、プレバトの俳句コーナーで添削された作品を
題材にした俳句本。
添削が鮮やかだね~。(^^)
夏井先生って、ご主人が、マネージャーなんだ~・・・とか。(^^)

夏井先生は、「句の添削は、作者の思いを文字で実現するためのささやかな
お手伝い。作者の思い以上でも、以下でもない。そこを見極めて添削しなくては
いけません」と、言っているのだけれど、一度だけ、手を入れ過ぎた添削を
したことがあったそう。
それは、東国原英夫氏の向日葵の句。
*向日葵や 眠るむくろに頭(こうべ)垂れ
夏井先生は、戦死者か、家族か、ペットか・・と、想像していたそう。
でも、東国原氏の思い、それは、宮崎県知事時代に、口蹄疫で、殺処分した
29万頭の家畜への追悼の思い。
埋めた場所の上に、鎮魂のための向日葵を植えたんですって!
それに対する先生の添削は、
*向日葵や 畜魂二十九万頭
手を入れ過ぎたと先生は、言うけれど、物凄い俳句だし、元々の東国原氏の
思いをより具体的に表現したと思うけれど・・・。
人間のためとはいえ、家畜からしたら、大虐殺だものねえ・・。
向日葵が、鎮魂の光をあてているって・・、すごい。

東国原英夫氏って、テレビでは、たけしの弟子で、達者な芸人って感じだけれど、
県知事としても、ちゃんと仕事をしていたんだなあ・・。
そして、わんちゃんの畜魂は、どうしているかなあと・・・。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ビューティーキャンプ」

2016-12-21 | 読書
2016年12月21日(水)

12月の読書会は、林真理子さんの「ビューティーキャンプ」。
ところが、Aさんが、今日は、「無私の日本人」かと思ってと、一枚の絵葉書を
持ってきてくださいました。ご主人と米沢の旅館に泊まった時、
床の間に、富岡鉄斎の掛け軸がかかっていたそうです。
あの、「無私の日本人」の大田垣蓮月の侍童として育てられた文人で、
有名な画家、儒学者になった方です。
偽物も多いけれど、何か感じるから本物かもと、ご主人に写真を撮ってもらい、
それを絵葉書にしたのだそうです。遠くに山や庵を望む山水画を思わせる
日本の風景です。
本を読んで、それで終わりではなく、そこから世界が広がって、いろいろな
物に出会える感覚は、本が私たちにもたらしてくれる幸せの一つと、思いました。

さて、今日の、「ビューティーキャンプ」。
これは、ミス・ユニバース日本事務局に勤める由希が、ニューヨーク本部から派遣された
美の伝道師エルザとともに、美女12名の中からミスユニバース日本代表を選ぶための
2週間に渡る合宿を行う話です。
林真理子さん、題材の取りあげ方が上手いですよね。
美という女性の関心事に、興味が惹かれ、一気に読んでしまいました。
ウィステは、子供のころから、自分から遠い存在である、美少女に憧れがありました。
美少女になると、今の平凡な生活から抜け出せて、夢のような生活になるという、
まさに、夢、妄想。
身近には、ザ美少女って、そんなにいなかったけれど、漫画や小説では、必ず出てきました。
美少女で性格が悪い子は、お金持ちで、悪役系。こちらは、自分が美人と知っている。
美少女で性格の良い子は、貧乏からスタートしても、幸せが待っている。
こちらは、心が綺麗だから、自分が美人と知っていない・・・と。
こういう少女漫画・小説の世界にも、はっきりと、日本人の暗黙のルールが描かれ、
育成されていくんですね。
つまり、美人が、「自分は美人」と言うと、他の女性から嫌われる。
美人が、「自分は美人」と認めないと、周りの評価を上げる。
だから、美人は、謙遜して生きていくのが安全・・・。
でも、謙遜していては、ミスユニバースには、なれない。
だから、エルザは、有望株のカレン(←美人だからイヤな目にあってきた)に、
「あなたが、日本代表になりなさい。そして、世界一になったら、あなたが、美しく生まれた
意味が、きっと分かるわ。だから、全力を尽くしなさい」と、アドバイスする。
この合宿は、ミスユニバースの選考基準にあった女性に鍛え上げる修行の場ですものね。
そして、その選考基準とは、外見の美しさに加え、知性、感性、人間性、誠実さ、自信など
内面も重視。
さらに、社会に積極的に貢献する社会性を兼ね備える、グローバルな女性像が求められるんです。
だから、最近の日本代表から感じる違和感、それは、大和撫子では、世界で戦えないので、
そういう日本人好みの美人ではなく、グローバルでゴージャスな、いわば、アメリカンな
女性が選ばれているからですねえ・・・。
では、美をパワーに変えた彼女たちは、ミスユニバースになると、何をするのかというと、
ニューヨーク(←なんと、トランプタワーですよ・・・)を拠点に、1年間、世界を回って、
開発途上国などで、チャリティー活動、主に、HIV撲滅のチャリティーを行うそうです。
美のパワーを、個人的に良縁を掴まえるためにだけ使うのではなく、大衆に訴えかける
力に使って行くんですね。
その後は、きっと、美のパワーを持って、それぞれの人生を作りに行くんでしょう。
ところが、小説のラスト、ミスユニバース日本代表には、番狂わせで、若い桃花が選ばれる!
ユーモアに富んだトークという中味の魅力と、未完成なほうを好む日本人審査員の傾向があった
けれど、選ばれたとたん、その場で、もっとも美しい女になったという描写に、
栄冠を背負う重みを感じました。
美人という遥か彼方の女性たちの話なのだけれど、Bさんの、
「林真理子さんは、それぞれの女性の中に、私たちのいろいろな面を映し出し、
頷かせるという力量を持っている」
という言葉に納得でした。

ところで、今日は、冬至。
夜、柚子湯に入って、美人度アップ(←当社比・・・)です・・。(^^)












コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「コンビニ人間」

2016-11-16 | 読書
2016年11月16日(水)

今日は、11月の読書会。本は、村田紗耶香「コンビニ人間」でした。
今日は、Tさんが、車で、Iさん、Hさんといらして、
集会所の中のコンクリートの道に駐車したので、おや?と、
思ったら、味噌づくりの会のお食事会の帰りだったそうで、読書会は、
まずは、ブラウス、ジャケット、ふわふわスカートのTさんの
おしゃれについての話から、始まったわ。

そうそう、持ち寄りおやつ、先月末から今月頭にかけて、Iさんと
Mさんが、それぞれ広島に行かれたそうで、お土産の紅葉饅頭が
二つ並びました。(^^)

さて、「コンビニ人間」について。
この作品は、第155回芥川賞受賞作品で、作者の村田紗耶香さん自身、
現在もコンビニで働いているそうです。だから、コンビニと言う職場を
隅々まで知っていて、生き生きと描けているのでしょうね。
新聞の切り抜きで見せて頂いた村田さんは、綺麗な方でしたが、
変人ぞろいであろう作家の方々から、「あの人は、変わっている」
と、言われているそうで、きっと、主人公、古倉恵子と重なっている
部分があるのでしょうと、みなさんが、推理していました。

主人公、古倉恵子は、「(今の社会で)普通に振舞う、普通に感じる」
ということが分からない。
空気を読み、みんなと同じ行動をし、一緒に喜びあう、悲しみあうことを、
母はなんとかして教えようとしたけれど、ダメだった。
子供のころは、「喧嘩を止めるには、一方の男子を棒で殴り倒せば、簡単じゃない」
と、行動してしまった。
大人になると、姉思いの妹が、自分の子供を泣き止ませようとしている姿に、
「子供をナイフで刺せば、簡単に泣き止むじゃない」
と、思うが、行動しない分だけ、成長した・・。
その時の彼女の眼は、想像するだに恐ろしく、妹がその眼に気づかなくて、ほっとした。
家族の支えでも、中味は、まったく変わらなかった主人公だけれど、
彼女から見れば、訳の分からないルールに縛られ、効率的な解決策を
とらない、この社会のほうが、謎なのだろう。
主人公は、この社会を生き抜いていくために、周囲の真似をし、妹の助言に従って、
普通の人を演じ続けていく。その天職のような場所が、コンビニだったのだ。
しゃべること、笑顔、行動、すべてが、マニュアルできちんと決められているコンビニで、
ロボットのように働くことで、主人公は、社会での居場所を得たのだ。
そこに入って来た白羽というクズでヒモな男と、成り行きで同棲し、彼の要求で、
コンビニを止めさせられたが、逆に、自分は、コンビニ店員以外の何者でも
無いと、自覚するに至った。
彼女は、「人間として生きるなら、白羽は都合が良い存在だ。
同棲という人間らしい行動をしてると、周りが安心するから」と考える。
「でも、コンビニ人間という動物として生きるなら、彼は、不要だ」と、結論付ける。
勿論、彼女は、コンビニを選び、きっと、コンビニに再就職し、コンビニ店員として、
この社会を生き抜いていくでしょう。

目的を示されれば、躊躇なく人も殺せそうな彼女は、大昔は、有能な戦士だった
かもしれないと、話に出ました。そういう彼女のような人々も、今は、普通を
装って、この社会を作っている。その少数派の感覚を表現した作品の
ような気がしました。そして、そのような人々が、仮面をかぶりながら、実は、
多数派になっているんじゃないか、いや、まさかと、ちょっと恐ろしくもなりました。

帰りに外に出たら、警官が二人!何か、相談している女性がいて、駐車違反の
取り締まりでは無かったみたい。道に止めたMさんも無事に車をだせたので、
ほっとしたわ。(^^)












コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする