おもむくままに・・・!

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

雨が降って

2017-10-20 20:38:00 | Weblog


雨が降って

たくさんの雨が 降って

車が通るたびに

水しぶきを 立てる音が

責めたてるように聴こえてくる。




パソコンのキイをたたく指が

おのずと 早いリズムになっている

車を降りた人が 傘を斜めにして

駆け込んでくる




気持ちのせかれる 夕暮れ時

その 脅しには 乗らない と

反発の心を 

ようように 静めながら



それでも ああ、

こんな雨の日は

はやく 仕事を終えて

熱いお茶など 飲みながら

静かな時間の流れにたゆとうて

夢想の世界に 遊びたいと




またまた あらまほしきと

古語の引用を 遊び

伝わるもの、 

受け止めるものも

いないことをなげく



やはり まだ

雨が 降り

雨の上にも 雨がふり

心の中にも

雨が降って

闇の帳(とばり)を つれてくるまで

こころに 帳(とばり)がおりるまで


ムクノキの花
花言葉 用心深さ
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さみしさを言うなかれ

2017-10-20 00:07:03 | Weblog


独りいて さみしい時は

誰かに寄り添って

黙って 音楽を聴くといい




二人いてさみしい時は

かつて読んだ物語の世界に

もぐりこみ

さみしさから 身を守るといい




二人いてさみしいのは

二人は二人ではないからで

一人一人が たまさかに二人でいたとしても

同じ次元に 心通わせない時は

二人でいる意味さえもないのだから





幸せとは 二人いて 

二人だと感じない時なので

一人が一人の一部になって

吐息も 涙も 微笑みも

共有してしまうことなのだから




二人いて さみしいのは

一人いてさみしいことよりも

大きな意味があるのだから




そういうことなら

いつまでも 一人でいることを

選ぶ気持ちが 働いてしまう




二人いて なお、さみしい人には

なりたくない



エリカ
花言葉 孤独
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苦手なもの

2017-10-19 13:51:17 | Weblog


苦手なもの

目薬をさすこと




目薬のしずくが

落ちてくるのを待つ間の

なんと長いことか




やっと落ちてくる時は

疲れてしまって

まぶたを閉じてしまう

こらえ性のなさ




落ちそうで 落ちてこない

もどかしさに

私の一生分の時間の

何パーセントを

費やしたのかと

嘆いてしまう

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信じあえるなら

2017-10-19 00:46:39 | Weblog


いつも 望むことは

言葉で伝えなくても

感じあえる 静かで ひそかなかかわり



求めるほうも

求められるほうも

あふれる思いを おさえているのだから



それが 深い思いを育てる

深い思いの先にあるもの

いたわりと 慈しみ



20代の若者たちのように

間違っても手をつないで

走りだしたりはしない



足元を確かめて

緩やかに 歩みを進める

好きな物語のその一説を口述しては

まつわる思いを語り合う



静かな時間が流れていき

生きる意味を感じあえる

激しさを 深い思いに変えた分だけ

満ち足りたきもちがあふれる

説明することはなにもない

信じられる思いがある限り

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儚い想い

2017-10-18 17:27:56 | Weblog


あなたの心の底深く

たまった澱をとりのぞく

小さな言葉を投げかけて

沢山の思いを

かなえたい



いつも一人で歩く

あなたの その道に

私の足音は 不快ですか

あなたを追いかける

小さな靴音はいやですか



私たちを結ぶ 交差点には

沢山の信号が光っていて

信号の意味を

理解できない私は

その先へは 進めない



あなたの心が

拒否する限り 私の思いは

あなたには 届かない

少しだけ 優しくなって

ひとつひとつの信号の意味を

紐解いて 教えてほしいのです。



無鉄砲には 前へ進めない

このままでは 後ずさりしかない

私の性格を よくわかっていながら

出来るものなら

信号無視をせよと 

いうのでしょうか 




暖かい手を そっと

さしのべて 

受け止めてほしい

できることなら


ホトトギス
花言葉 儚い恋
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むなしい季節が・・

2017-10-18 00:10:00 | Weblog


胸に突き上げてくる

不用意な慟哭

何かが不安なのだけれど

それを 突き止めるには

目をつむって遣り過ごすことの習性が

気づかないふりを選んでしまう




わたしはこうして

過去の様々なターニングポイントですら

知らないふりを通してきた

気づかないふりの便利さを

だれよりも知っている




誰かが こんな強がりを

すっぽり受け止めてくれるまで

私の独演は いつまでも続く

カーテンコールがなくても

カーテンの裾をくぐって

顔をだして 笑ってしまう





涙は 自分の指で

弾き飛ばすものなのでしょう

泣き顔は だれにも見せないで

肩が震えても 寒さのせいだと

答えるのです。




まもなく 北風も戻ってきます

あの日の心を 凍らせた

かたちのない 訪問を

何もなかった顔で

受け止めてしまうのだろうか




だから 冬は嫌だと

いつも 呟くのだけれど

だれの心にも届かない

むなしい季節なのです。


ツルボ
花言葉 我慢強い
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素朴ないとなみを

2017-10-17 16:05:53 | Weblog


生垣の樫の木に 

なにやら 鳴き声がする

喜々として さえずりあっている



心さそわれて 窓際まで

忍び足で 近寄ってみる

巣作りを しはじめたのか



毎日毎日 小枝を運んできては

作った巣棚に

たまごを産み

たまごを抱き

新しいいのちの はぐくみを

そっと ながめて 楽しんでいたのに



嵐がきて 無差別に枝を揺らし

嵐が去った枝に

巣棚は跡形もなく

たまごを抱いていたはずの

親鳥の姿も見えなくなっていた



無常を身にしみて感じた

かつての日を思い出す

私の心にも大きな喪失感が

影を落とした




今度こそは

思いを遂げてほしい

不安と 期待で

彼らの営みに 耳をそばだてる


ヒメジオン
花言葉 素朴で清楚
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愛犬 トム&チィに

2017-10-16 23:00:41 | Weblog




車から降り立つと

黙って側に近寄って

合図のように顔を見る




遠くで姿を見かけると

満面の笑顔で

駆け寄ってくる




ふと気づくと

会話の途中も ずっと

視線を重ねている




あなたは私の

心の恋人

息をする間もいとおしい




絵本の中から飛び出して

絵本の世界に誘うような

軽やかなその姿




あなたは

急いで年をとる

もっとゆっくり生きようよ




もういいよと

わたしが言うまで

別世界に行こうとはしないでほしい


アストランティア
花言葉 知性
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たのしければ・・

2017-10-16 01:58:15 | Weblog

たのしいことを

書き留めて

さみしい時に取り出すと

さみしい思いは 薄らいで



喪失には無縁であったような

不思議な思いに くるまれて

わたしは 軽めの靴を履いて

三キロ先の 川べりまで

歩き続けてしまった



その川は 海まで続き

その海は かなたの岬の

その先に住む人の元へ続き



軽めの靴で

川も 海も 水面を飛び石伝いのように

軽々と 走り 飛び

いつしか その住む里まで たどり着くやもしれず




心楽しいとは

底知れない力を持つことを

すべてが プラスの力となることを

享受する


オンシジューム
花言葉 可憐・遊び心
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息を凝らして

2017-10-15 17:35:00 | Weblog


雨降る音は

わたしが 忍びなく声

その声を 誰かに聞かれぬように

息を凝らして 丸まっているわたし




西の方から やってきた雨は

恋人たちのささやきを

ペチャ ペチャ 噂話しながら

東のほうへと移ろうとする




楽しげな うわさ話に

引き込まれた 雨たちは

それを 横目でうらやむ私を

一瞥すらしない




長い間 背を丸めて

しのび泣くのは私で

他の誰かではない

雨が 過ぎ去れば

心も晴れるだろうか





どこかで掛け違えた

ボタンの場所を

まさぐり 戸惑うばかり





背を丸めて 心を抱き込んで

心の扉に 手をかけて

開こうとする雨の声を

拒み続けている




声にならない声で

叫びはじめる




つくり物でない

真実の思いに 触れるのは

雨の日ではなく

きっと 晴れ渡った空の下で

すべての 迷いを払拭するほどの

笑顔を 見られた時だと

 
イヌタデ(犬蓼)
花言葉 あなたのお役に立ちたい
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こころの壁

2017-10-15 01:05:06 | Weblog



つらいことは

意識の外に置く

心に壁をたて

存在を消す




長い間 習性のように

身に着けたことは

いつも無意識に 繰り返す




それが 平穏に生きる

最良の手立てであるなら

その習性をいとおしみ

大切にしていたい




あたらしく覚えた手法を

生き方に当てはめて

完璧にマスターするには

それなりの時間の経過が求められる 




変化に弱いし

改革というには大げさすぎるから

変わることを望まない心が

厳然として 私の中にあるがゆえに




いつものように 振る舞い

いつものように 対応し

つらいことは

気づかないふりをして

心の外に置くことを

唯一の防御法と




心が傷つくことから逃れる

唯一の 安全弁と

心の壁を たてる

哀しい習性に ゆだねる


スノードロップ
花言葉 希望・慰め
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幸せが・・

2017-10-14 13:36:35 | Weblog


曇り空のかなたから

玉虫色の羽を持つ

幸せの青い鳥が 

舞い下りる



現実と夢想の狭間を

軽やかに

空気の流れに

たゆとうようにして



昨日と今日の間で見つけた

きらりと光る宝物を届けるために

あしたも昨日と同じように

夢見ることを うながすように



この世界の

森羅万象をつかさどる

大きな手が

運命の糸をあやつるように



この世に

生きる私たちは 

そのからくりに

手繰り寄せられながら



ひとりで 生きているという

幻影を 信じているけれど

すべては 時を支配する

大きな手のなせる業

幸せは そこから

予期せぬ時にくる


ローズマリー
花言葉 変わらぬ愛
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ワンダーウーマンになる

2017-10-13 23:21:12 | Weblog


いつも 夢を見る

現実から 逃避する手段として

かなわない事ばかりを 追い求めて

夢の中にあそぶ




夢の中の私は 

ワンダーウーマンのように

不可能を可能にして

自分の意思を貫く




現実の私は

常に 世間の常識に迎合して

ことなかれ主義で

八方美人で

自分の気持ちは 棚上げして

いろいろなことを

受け入れようとする




おそらく かなりのことには

抵抗しないから

反骨の人からすれば

とんでもない奴だと思う




夢の中の私は

嫌を 嫌と はっきり言える

理不尽には 従わない

人のやらないことも 抵抗なくできる

自分がどうしたいのか

瞬時に 表現できる




第一 夢の中では 疲れ知らずの

ワンダーウーマンである


チェリーセージ
花言葉 燃ゆる思い
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初恋の追憶 (第一章)

2017-10-13 14:15:43 | Weblog


時を刻む

時計の音だけが

夜のしじまに 

生きている



ふけていく夜に

心をつなぐ 言葉が

いつの間にか 闇の中に

溶け出して

目をあわすことすらしない



ストーヴにかざした手の

指の長さが 気になる



それを 言葉にするには

沈黙が 深すぎる



恋に不得手な二人は

そのまま

東の空が白むまで

だまりつづけ



一番鶏の鳴く声に

立ち上がって身仕度をする

始発列車が 別れの合図



深すぎる思いは

言葉を忘れさせ

ゆっくりと上げた手を

かすかに振るだけ



涙の粒が視界を曇らせる

別れの予感は

このとき始まり



手も握らない初恋の

終りの章の

第一節ではある。


ゲンノショウコ
花言葉 心の強さ・憂いを忘れて
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期限のない旅

2017-10-13 00:56:22 | Weblog


時を超えて

はぐくまれた心は

何よりも ひそかで たくましく



どのように 吹き荒れる

嵐の さなかでも

例えば 隊列からはぐれた

渡り鳥の 

無鉄砲な 若鳥のように



冒険心に富み 

探求の思いに支配され



心の求めるままに

一人分の旅程を組み

まだ見ぬ場所を 求めて

羽ばたく



愛を探す旅は 

山の向こうの

もっと遠くに

幸せがあると信じる故に

期限のない 旅なのです

ヤマラッキョウ
花言葉 つつましいあなた
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