おもむくままに・・・!

ゆったりと、流れのままに、拾いもしない、捨てもしない・・・。 おもむくままに・・・そして私がいる。

愛は間欠泉のように

2017-10-12 13:08:01 | Weblog




乏しい持ち物の中から

あなたにあげるとするならば

胸いっぱいの 愛しかありません



胸の中には 間欠泉のように

時間をおいて 噴出する

愛の泉があって



その源は どこなのやら

間欠泉の仕組みを

紐解くために



私は毎日ペンを執り

私にだけ見える象形を

言葉に変えて

書き綴り



手首を傷めるほどの

労力を費やし続けてはいるけれど



これを 

恋という言葉に変えるべきか

戸惑うばかりの

日々なのです。


トリトマ
花言葉 恋するつらさ
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陽炎になって

2017-10-12 01:50:06 | Weblog


わたしを 誰かが

なぞっていく

わたしの 言葉を

ひろっていく

わたしは だれで

私の心は だれのもの



わたしは 私で 

他の だれでもなく

一人で生きていると 

思っていたのだけれど



それは 真っ赤な嘘で

わたしを生かしているものは

私以外の だれかであると

思ってしまう日には



息を止めて 

だれかの振る舞いを

静かに 見守り

わたしは だれかの影かもしれないと




それとも だれかが 影で

わたしは 影を落としているだけの

実体のない風のような




あるいは 風に散った花びらのような

不確かな行く先のない

むなしさなのかも 知れないのだけれど




すべてが 定かでない時であればこそ

わたしを 今日も

誰かが なぞっていくなら

わたしは 実体のない

陽炎になって あなたのそばで 

たゆとうことをえらぶ


エキナセア
花言葉 あなたの痛みを癒します
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答えのないこたえ

2017-10-11 17:58:49 | Weblog

懐かしいその笑顔

心和む仕草

あなたに会うために

幾たびこの道をたどったことだろう


あなたの前に立ち

ひと時を 追憶の中で

たゆとうとき

すべてが 許され

すべてが受け入れられ


しかし とか 

けれど とか

反意的な思いが

すこしも 頭をもたげない


かつてあなたは 

熟考を促すために

私の落胆を承知の上で

数々の けれど 

や しかしを

私に届けてくれたのに


あなたは そんなに鷹揚に

今の私の生き方を 

許してくれるのでしょうか


自分自身がわからなくなった時

あなたのこたえを聞きたくて

この道を 幾度となくたどり


答えのない答えを

受け止めて 私は

ゆっくりと 家路につくのです。

拒めない 明日のために。


葛の花
花言葉 芯のつよさ

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凛として

2017-10-10 23:12:25 | Weblog

ここには

思い続けた魂の塊を

隠している


あの時嗚咽した涙のもとを

時間が経過して

何も感じなくなった時

再び取り出して

塊を手のひらに取り

再び 息を吹き返して

その姿を再現するというのではない


生きる途上で遭遇する

哀しみや 嘆きや 失望などの

魂を弱らすマイナスのものたちを

閉じ込めて

サイコチックに

玉手箱にして後世に残そうというのでもない


一時的にでも

私の途上から姿を消してほしいものを

心が手を下し切り捨て

辛うじて 私の原形が崩壊しないよう

防御のさせる特別な処方で

守られて生きている

凛として生きている


鷺草
花言葉 清純、繊細
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あなたになりたい

2017-10-10 04:24:01 | Weblog


愛くるしい姿で

見上げられると

あなたのために 何でもできると思ってしまう

わたしが 持てない何かを

十分すぎるほど秘めて

あなたは 南向きの出窓で

あなたの世界を作っている



窓の外の 小鳥の誘いさえ

あなたはその姿で さらりとかわし

季節の風が 窓をたたく日も

陽だまりの幸せを

一人で享受する



わたしは あなたを眺めて

わたしがあなたならと

想像の世界にあそぶことが

私の息抜きの時間になる

いつもあなたになりたがっている私



セントポーリア
花言葉 細やかな愛
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あらまほしき・・

2017-10-09 18:52:14 | Weblog

人の優しさや 暖かさは

生来のものなのか



私の中の優しさ的要素は

優柔不断 自信のなさなど

マイナスの要素からなる

ソフトイメージでしかないのだけれど



決断力のなさや 

いつまでも引きずって生きることを

こころよしとはしない私もいるので

人とは 本当に複雑な存在だと

心底思う



自分を許せない時

人もまた 許せないと固執する心を

懐柔する心がもたげることもあるし



何気ない仕草や 無邪気な行動を

難なく受け入れてしまう

無防備な心ももっている



楚々としていきて

人に迷惑をかけず

いつか 懐かしさをもって

思い出してもらえる存在になりたいと

思いながら



野の草のように 人知れず

静かに生きて

心を解放して 素直であることを

何よりも大切にしたい


ソバナ
花言葉 清らかな愛
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心細さ

2017-10-09 00:05:54 | Weblog

心細い感じがつづいて

もぞもぞしていると

本のページも なかなか

読み進まない

気がかりが何なのか

心細さは何からくるのか



ペースがよめない

足取りについていけない



一人の時間は

思いがけない考えが

頭をもたげ

すべてをご破算にして

ひっそりと生きていきたいと思ったりする



夜の闇も つらさだけが際立ち

信じていたひとすら

信じてはいけないと思い始める



スーパーマーケットで

トマトを手にしながら

ゴーヤの調理を考えているような

ちぐはぐ



タクシーを待っていたのに

バスが来ると

行先を確認せずのりこんでしまう



その無秩序な考えの破天荒が

余計 心を不安にする



少し心細いだけなのに

天変地異が予言されたほどに

落ち着かない



何かを また 

失おうとしているようだ


ベロニカ
花言葉 忠実
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無邪気なふれあい

2017-10-08 17:29:51 | Weblog

夢見がよかった朝

眠りから覚めると

かつてなかったような

心楽しい想いが

胸に満ちていて



すべてのものに

機嫌よく 挨拶をしたくなる

おはよう

おはよう

今日はきっと いい一日だよ



小犬たちは

その気持ちを感じ取って

足元に絡みつき

ぐるぐる回り

ありったけの 可愛さで

いつもは気難しいわたしに

歓心をかおうとまといつく




眠る前の呪文と

夢の中の

うれしい出来事で

すっかり上機嫌で

目覚めたあとまで

いいことがありそうな気がする

一日の始まりに



小犬たちの

嬉しさの表現が

何にもまして幸せな時間と

空間を 作ってくれる



この子達の

無邪気な振る舞いに

いくども

救われてきたのを

忘れない。


千日紅
花言葉 色あせぬ愛
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哀しみ色と出会う

2017-10-08 06:00:00 | Weblog


何かのスウィッチが

接触して

わたしを わけのわからない

哀しみ色のストールが覆い

その場に立ちすくんでしまう



好きとか 嫌いとか

どうでもよい時間が流れていき

胸の中に

思いもつかないほどの

大きな 空洞ができる



胸の中に手を差し込んで

その得体のしれない哀しみを

つかみ出したいけれど

それは 大きくて重い



屈託のない笑顔で

慰めたりしないでほしい

野の花を摘んでは 捨てて

野中の道に花のじゅうたんを敷き

その上を歩めよと

言われるがごとき 索漠とした

思いに陥るだけなのだから



時の魔術師が

なにがしかの 手練手管で

哀しみ消滅術を披露するなら

苦虫の笑いで

わたしもまた 蘇生するに違いない


ギボウシ
花言葉 沈静
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心の錯綜(さくそう)

2017-10-07 15:10:07 | Weblog


どんなに 時間を掛けても

近づくことのない心もある

どんなに離れていても

瞬時に繋がる心もある




繋がっているという安心は 

単なる妄想の場合もある

よしや、真実の思いであろうと

心変わりで意図せず奈落におちる



人の心に 掛ける鍵はない

自由に歩き回る心は

いたずら天使の罠にはまり

手痛い傷を負い 挫折したりする



穏やかな心を持ち

来るものは拒まず

去るものは 追わず

瞑想の中に鎮座して

暖かで柔和な心に出会う日に

希望をつなぐ


マロウ
花言葉 柔和な心
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思いの変遷

2017-10-07 01:11:19 | Weblog


真似て生きるのは

とても難しい

憧れの女性の 思いを尋ねて

その生き方に傾倒し



語り口調すら

そのまま 自分の唇にのせようと

ひたすら 真似たりしてみたが

到底無理なことであった



それに気づいて

心折れて 途方にくれた 

それが 青春という形であった 



その通過点を過ぎると

異性の心惹かれる人の

好みの女性になりたいと思った



自分が見えなくなり

彼の人が どのように思うかが

最重要ポイントとなった

自分を捨てることも厭わなかった



然程までしても

人の心は移ろいやすく

決して

繋ぎ止める鎖にはならないことを

知らされた 



心ときめく人が現れても

隠して 素振りにも見せず

気づいてくれるのを

待つことが

思いを遂げる術だと

言い聞かせる 心がある



この じれるような

もどかしい気持ちは

いのち果てるまで

続くのだろう



人の心が スクリーンに

映る影絵のように

薄っすらとでも

見ることが叶うなら

幸せがどんなにか

ふくらむことだろう


オヤマリンドウ
花言葉 淋しい愛情
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雨がうたう

2017-10-06 14:37:10 | Weblog

雨が降る

雨音がしないのに

道を行きかう車のタイヤが

雨にぬれた道と奏でる

デュオ、デュオ

おう、 カルテット



部屋の中で その調べを聴いていると

赤い雨傘を くるくる回して

スキップする女の子が見える



雨がうれしい

小さな赤い長靴も踊る

鼻歌も飛び出す



難しい経理の 貸借がどうの

仕訳がどうの など

頓着しない 時間が流れている



幼い頃の幻想の中で

しばし現実から救い出される

私の空白の時間を

誰も気づかない


ローズマリー
花言葉 あなたは私を蘇らせる
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ためらいながら

2017-10-05 23:42:17 | Weblog

ためらいながら

日々の扉を開く朝

何が 私の上に訪れるのか

予兆の鳥のさえずりが騒がしい時

少し おびえながら 一足を踏み出す



道中のコンビニエンスストアに

あわただしく出入りする 人の

丸まった背中が わびしく目にうつり

その日が そんなにわびしいものなら

踵を返して 駆け戻り

明日になるのを待つべきかとも思うが



私に課せられた その日の仕事を

だれが代わって成し遂げるかと

責める思いが

仕事に向かう気持ちに 叱咤の鞭打つ音が聞こえる



いつも この仕事さえなければ

自由に 思いのままに

すきなことだけに向き合っていられると

逃げたい気持ちが

日々 頭をもたげる

思いなおすのくり返し



同じことなら 嬉々として

向かう場所が 待っていると

思わなければ と

言い聞かせる もう一人の私がいる



ままならないのが

生きている 過程なのだから

生きているのだから

本当の自分を 殺すことも

生きるすべなのだからと



毎日を 

ためらいながら遣り過ごす


留紅草(るこうそう)
花言葉 常に愛らしい
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野いちごから

2017-10-05 14:21:25 | Weblog


幼い頃の思い出は

自然の中で 学んだこと

友との間で感じたこと



すこし 成長して

書架の書物にいざなわれたこと

没頭したこと



親の庇護から離れて

世の中で 悟ったこと

生と死を目にして

無常の意味を知らされたこと



自分で蒔いた種を

自分で刈り取る意味を体験したこと



映画を見て

止まらない昂ぶりに

泣きじゃくったこと



引き止める友の手を振り払って

突き進んだこと



つり橋を前に

足がすくんで 後ずさりしたこと




野いちごに出会うと

走馬灯のように浮かんでくる

それぞれを

野いちごを口に含み

ひとつ呑み込んで

又ひとつ と



心が辿る時間が

現実から私を遠ざける

昼下がりの 夢想


野いちご
花言葉 尊敬と愛情
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秋の一夜の

2017-10-04 19:17:23 | Weblog


萩の枝の うなだれた姿こそ

月を見ては ため息する

女人のごとくにて



夜風が時を急かせる夜は

肌寒い肩を 背後から

すっぽりと 抱いて

かつて話せなかったことなどを

話し続けよう



月の明かりの 漏らした涙を

指先で おさえて

心の中を見せない強がりが

愛おしさを さそうから



その夜の物語は 尽きたとしても

東の空の 白むまで

肌を寄せ合っていよう



たとえ 明日へと物語が

続かない

二人であろうと

その夜 世界が終わろうと


女郎花(おみなえし)
花言葉 儚い恋
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