ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

そして、詩はリズムになる。

2022-04-23 07:17:00 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
アイナ・ジ・エンド「アイナ・ジ・エンド」を聴いている。

声が詩になっている。
声が楽器になっている。

琵琶法師の平家物語を聴いているような感情になる。
世界を声で構築している。

短歌は歌という言葉が入っているが、口語短歌はあまりリズムを意識しない。
けれど、リズムの良い短歌は気持ちいい。

観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日(ひとひ)我には一生(ひとよ)(栗木京子)

ピタリとハマる。
そして、詩がリズムになる。




せめて、毎日

2022-04-20 07:24:00 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
暴力をみつめてゐると暴力は必ずふいとこちらを見つける(服部文子)

「暴力」はありとあらゆるところにある。
言葉や視線、もちろん、殴るといった直接的なものも。
特に目に見えない暴力には気をつけなければならないと思う。
相手を傷つけると、必ず自身もそれ以上に傷つく。
せめて、毎日、そのことを意識していたい。

共感は悪

2022-04-19 06:38:00 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
共感とは力だ。
力が無い人は感じることが出来ない。
力は暴力だ。
暴力は悪だ。
悪だから使い方を間違えてはいけない
誰かに共感しすぎることは怖いことで、少しだけ共感して、少しだけ相手を認める。

少し優しくなるために。


共感という武器

2022-04-18 05:51:00 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
子を連れて来し公園の鉄棒に秋の青空けりあげてみる(池田弓子)

一読、子供が鉄棒をしているように読んだ。
けれど、「けりあげてみる」だ。
「秋の青空」についそんな気持ちなった。
とても、微笑ましい一首。
そんな日常を共感出来る詩形が日本にあって良かったと思う。
共感について、最近、よく考える。


どこにでも行ける。

2022-04-16 07:19:00 | クンストカンマー(美術収集室)短歌
行き先は「コスモスクエア」雨傘のしづく電車の床に垂れやまず(斉藤典子)

「コスモスクエア」の言葉からイメージする、四角い宇宙。
そこに「雨傘のしづく」で天の川を作ることを想像した。
日常は想像力でどこにでも行ける。