菊を水たまりに浮かべ花言葉変わっていくを見つめ続ける
きちんと育てられたんやねと君は言ふ私の闇に触れてゐるのに
闇に触れていることに気が付かない相手。それどころか、どこかズレている。しかし、もう闇に触れられてしまったのだから引き返せないだろう。そこが切ない。
ちなみにこの歌は連作の中の一首である。下の一首から道ならぬ恋を詠んでいると思った。
夜が白みはじめるころにふくらみを増しくる咎を抱きつつ眠る
もしも、道ならぬ恋の相手が「きちんと育てられたんやね」と言ったとしたらどこか狡さを感じる。もっともこれは私見であるが。
闇に触れていることに気が付かない相手。それどころか、どこかズレている。しかし、もう闇に触れられてしまったのだから引き返せないだろう。そこが切ない。
ちなみにこの歌は連作の中の一首である。下の一首から道ならぬ恋を詠んでいると思った。
夜が白みはじめるころにふくらみを増しくる咎を抱きつつ眠る
もしも、道ならぬ恋の相手が「きちんと育てられたんやね」と言ったとしたらどこか狡さを感じる。もっともこれは私見であるが。
息子には褒めるところがない故に耳が人よりでかいと言いぬ
自らを虹女だと言いし子に父は雷男と明かす
学校の帰り道には風の国悪魔の道を抜けてくるらし
ぼややんと大きな雲が浮かぶ空うちはダンプにはねられたいねん
衣食住足りて近頃きみにした酷い仕打ちを思い出してる
共にいた君よりもなおあざやかに脳裏に架かる雨の宇治橋
自らを虹女だと言いし子に父は雷男と明かす
学校の帰り道には風の国悪魔の道を抜けてくるらし
ぼややんと大きな雲が浮かぶ空うちはダンプにはねられたいねん
衣食住足りて近頃きみにした酷い仕打ちを思い出してる
共にいた君よりもなおあざやかに脳裏に架かる雨の宇治橋