大橋麻衣子「シャウト」底 2011-07-31 14:56:43 | クンストカンマー(美術収集室)短歌 突然の雨に打たれて帰る道いま触れられたら崩れてしまう もう今は嫌なことには耐えられない。そういう時に限って、何かが起こる。この突然の雨みたいに。「触れられたら」を想像するのは、触れられたい時だろう。
短歌人7月号「会員2」辻和之 2011-07-30 05:28:43 | 平成23年短歌人誌より 僕はもう何も言わない足踏みをしながら君の鼓膜を叩く 「足踏み」は抗議だ。何か言われるより辛い。それも鼓膜を叩くほどに強く。誰の鼓膜だろうか。私は神だと思う。神に届くのは言葉ではなく行動だからだ。
大橋麻衣子「シャウト」底 2011-07-30 05:28:17 | クンストカンマー(美術収集室)短歌 投げつけたもの散乱する部屋のなか自ら深みへとはまりゆく 投げつけたのは自らだろう。散乱する部屋が自分の今の状況とリンクし、自ら深みへとはまってゆく。深く深く。それはとても悲しい。