昼下がり「すてきな奥様」読むような君から想像出来ない姿態
乳母車押せば息子と風のなか光の粒に包まれていく
春の日に光の粒を零しつつ振り返らずに少年はいく
春風が吹くとき僕の胸のなかひつじの雲は静かにねむる
約束の夜桜ひとり見上げれば空に大きな穴が空いてる
なんとなく嘘だと思う電柱の影に一本たんぽぽの咲く
朝ごとにレモンかじっているような奴には敵うわけなく完敗
春の日に光の粒を零しつつ振り返らずに少年はいく
春風が吹くとき僕の胸のなかひつじの雲は静かにねむる
約束の夜桜ひとり見上げれば空に大きな穴が空いてる
なんとなく嘘だと思う電柱の影に一本たんぽぽの咲く
朝ごとにレモンかじっているような奴には敵うわけなく完敗
金属バットそこにあるゆゑ殺めたき衝動起くることもあらむや
どこまでも作者は人間を信じたいのだろう。けれど、「あらむや」である。人間は弱い。弱いが作者のように考える人がいる限り強くなれるのではないか。皆が厳しければあまりに辛い世の中だから。
どこまでも作者は人間を信じたいのだろう。けれど、「あらむや」である。人間は弱い。弱いが作者のように考える人がいる限り強くなれるのではないか。皆が厳しければあまりに辛い世の中だから。