ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

詩、なみだみた

2013-11-27 20:14:39 | 
僕がそっと流した涙

頬を伝ってぽつと土に落ちて

やがて大地は太陽に照らされて

涙は乾いて

空に昇り

たくさんの僕の涙で

たくさんの君の涙で

雨が降り

雨が僕や君を濡らして

涙か雨かもう分からなくなって

君は笑った

その顔を見て

僕も笑って

その顔を見て

みんな笑って

その声は空に昇り

やがて太陽になって

降り注ぐ

僕は

君は

笑える

きっといつか

僕の罪も

君の罪も

そんなこと

どうでも良くなって

すみません

どうもありがとう

こんにちは

おはようございます

おやすみ

詩、青のような赤

2013-11-22 06:13:37 | 
許されることのない私の幸せは誰が祈るのか

憎しみに支配されている私の心は誰が鎮めるのか

もはや私に残されたものは優しさと言う名の悲しみしかない

憎んでいる相手は鏡

鏡をいくら睨んでも所詮は

星たちが朝の光に消されてゆくように

私の醜さも私の肉体もまた消えてゆく

自転車を漕ぐ

いつもは私をスポットライトのように照らす人感センサーが今日は反応しない

角を曲がった家にいる犬も今日は吠えない

信号はいつもすべて赤なのに今日は青

いや赤なのか

いや青だ