ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

詩、青のような赤

2013-11-22 06:13:37 | 
許されることのない私の幸せは誰が祈るのか

憎しみに支配されている私の心は誰が鎮めるのか

もはや私に残されたものは優しさと言う名の悲しみしかない

憎んでいる相手は鏡

鏡をいくら睨んでも所詮は

星たちが朝の光に消されてゆくように

私の醜さも私の肉体もまた消えてゆく

自転車を漕ぐ

いつもは私をスポットライトのように照らす人感センサーが今日は反応しない

角を曲がった家にいる犬も今日は吠えない

信号はいつもすべて赤なのに今日は青

いや赤なのか

いや青だ