ぶらつくらずべりい

短歌と詩のサイト

詩、深夜1時、クリスマス、ポスト、はなうた

2015-12-25 23:45:49 | 
来るはずのあなたを待つ

ぼくの白い部屋の白いこたつにもぐりこみ

テレビから「セイ、ハロー」

ぼくはあなたを待つ白い部屋の白い天井を見上げて

クリスマスの一日はあと10分で終わり

そして、また始まる

「ユーセイ、グッバイ」

あなたは夜中の1時に来る約束

ぼくはあなたを抱くために待つ

それはとても平和のおかげ

ピース、殺し合いなんてどこかの赤いポストに放り込め

ひたすらピース

もうすぐあなたが白い部屋にやって来たら

ぼくは射精する

あなたの中に

殺しあいは、赤いポストに放り込め

ぼくはあなたに射精する

あなたたちは

赤いポストに

ぼくは白い部屋で永遠に延々に

あなたとクリスマス

フーフーウーウー

はなうたを

花歌を

ンーンーナーナー

赤いポストに爆竹を放り込む

白い部屋にミュージック

あなたからあふれでる温かい水で

たっぷりぼくは溶けていく

ぼくは砂糖になって

満月のクリスマス




詩、クリスマスに満月なんて

2015-12-25 17:31:40 | 
まんまる寒いクリスマスの月の下のほんの小さなあなたの影の上に立ち

ぼくはあなたが苦しまないように後ろからゆっくりゆるい力であなたのゆれる肩から首の部分に両腕を

巻き付けた

まんまるい月なのに

もう二度とないクリスマスの満月なのに

ぼくの心はぎざぎざで

とてもこの幸せに耐えられず

もう少しもう少しだけとだんだん強く抱き締めた

背中からあなたのぬくもり

あなたの髪のにおい

口を近づけると

静電気

びっくりして

ぼくは力を抜いて

金色に輝く月を見上げた