「松本零士さん死去 仏大使館が追悼」
テレビ版宇宙戦艦ヤマトで、番組の最後だかに「人類絶滅まであと〇日」とか書いてあり、毎週ビビっていた思い出。
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西島秀俊主演「ドライブ・マイ・カー インターナショナル版」を観た。
良い映画だった。こういう作品が色々な賞を獲得するのは喜ばしい。画的には静かで淡々としているのだが、色々な仕掛けが散りばめられており、飽きることなく179分間が過ぎていく。個人的に西島秀俊は好きな役者さんなので、画が持つというのもある。
作品自体のテーマも良かった。人は本能的であるべきか、理性的であるべきか。人は大人になるにつれ理性的になっていく。主人公もそういう傾向が強い大人の一人だった。それをあるべき大人の強い姿だと思っていた。しかし主人公はそれこそが弱い自分であり、なお感情を露わにして本能的に愛していた人に問いを投げかけなかったのかと悔やむ。
人は恐らく本能的であるべきなのだと思う。しかし本能的であると社会的にうまくいかない場面が多いので、理由をつけて大人たちは知性的であることを演じているのだと思う。そんなことを考えた映画だった。
ラストシーンは色々な解釈があるようだが、個人的には主人公の演劇の広島公演がうまくいったので、韓国で公演をしたととらえている。専属ドライバーも一緒に行く形で。たぶん主人公とドライバーに恋愛感情はなく、あくまで仕事のパートナーとして、それぞれの秘密を知ったパートナーとして。そんな風に考えた。
良い映画でした。
「はだしのゲン「漫画だから伝わるのに」 平和教材から削除に波紋 広島市教委」
若年層に見てもらうのに漫画はかなり優秀なツールだと思うんだけどな。たぶん学校では教科書の1ページ程度しか教えないし、広島平和記念資料館に行かないと学べないなら、原爆を落とされたことを知らない人たちが多数派になる日が来るのかもしれないな。
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TV版「あしたのジョー2」を見た。長かった。1が全79話、2が全47話の計126話。1話が25分としたら、25分×126話で3150分で52.5時間。長い。映画26本くらい見られたな。
通してみて思ったのが、やっぱ力石徹との死闘までがピークってこと。全126話の中で力石のアッパーカットがジョーに炸裂してノックダウンするあしたのジョー1の50話が一番印象的。次はあしたのジョー2の最終話のジョーが真っ白になるラストシーン。3位が白木葉子のジョーへの告白かな。
今回初めて、ジョーが燃え尽きて真っ白になるラストシーンを見た。ジョーの生死は賛否あるようだが、ジョーの周りにいた人たちの驚き方を見ると、ジョーは死んだように見えた。ただ燃え尽きただけでor髪が真っ白になっただけで、あそこまで周りが驚くだろうか?と思う。
ちなみにだが20年近く前のテレビ番組で原作者のちばてつや自身が、ジョーの生死について語っており、ジョーは死んでいないという言葉とともに、庭先で座り込む矢吹丈を描いていたのだが、ネットで調べてもさっぱりそのことが出てこない。あれは幻だったのだろうか…。
追記…ネットでこんな絵を見つけた。ちばてつやがテレビで紹介していたのもこんな絵だった気がする。