並木たより

写真付き日記

賞味期限切れ

2006-06-04 03:00:57 | 日記・エッセイ・コラム

フェリス女学院から講義を頼まれる、那覇聖書研究会からも航空券付きで講演依頼がある、技術士会でも話をせよと言われる、ほかにも返事を保留している依頼がある。こちらの「賞味期限」がとうに切れているのに気付かずに全くためらいもなく頼んでくる。

学生YMCAや、日曜集会では、さすがに普段聞きなれていたからであろうか、薄々変調に気付いている様子。頷いてくれるはずのところで、怪訝そうにこちらの顔を覗き込んで来ることがある。

「さあ話せ」と言われても、何も話すことが無い。理論も無い、新知見もない。しかたなく、体験談を語る。むかし年寄りが炉辺で孫や曾孫に語ったように。空襲の体験、戦災孤児仲間、飢えの記憶、憎しみと復讐心、憧憬(あこがれ)、出会い、感謝、得意と失意、エトセトラ・・・

何を語るか、予め準備しない。語るべきことは時に臨んで上から与えられる。充分でなくても与えられただけを語る。メモをとる様な話は、図書館かインターネットで調べれば済む話だ、と勝手に決め付ける。メモにとれない様な、出来事の体験の証だけを語る。

「何をどう言おうかと心配しないが良い。言うべきことは、その時に授けられるからである」(マタイ伝10:19)

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(今日のお弁当)

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第一土曜日

2006-06-03 07:18:40 | 日記・エッセイ・コラム

Pict0007_9 高遠菜穂子さん(右)と

JIMネットの国井嬢.

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第一土曜日はCOE聖書研究会の定例会の日なのだが、今日は休ませてもらって(レポート当番も代わってもらって)、朝から「受験講座」へ。

実は、良い歳をして受験生なのである。昨年一度失敗しているので、今夏二度目の挑戦。そのための受験講座である。午前も午後も、黒板(最近は白板)を前に机に向かって座り、講義を聴く。久しぶりの緊張感。何を聞いても新鮮である。要するに何も知らないという証拠。

放課後、隣の八重洲ブックセンターへ。ジャワの地図と「ユダの福音書」を購入。2000年に発見され、2004年にパリの国際コプト学研究協会で発表された新資料とのこと。また物議をかもすことだろう。

そのまま四谷区民センターのJVCセミナーへ。西村陽子の「イラクレポート」。幼い劣化ウラン弾被害者たちの映像に胸を突かれる。

「あなたがたによく言っておく、これらの最も小さい者のひとりにしなかったのは、すなわち、わたしにしなかったのである」(マタイ伝25:45)

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学Y総会

2006-06-02 02:15:26 | 日記・エッセイ・コラム

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いよいよ総会である。年次定期総会と言っても、要するに同窓会である。熟年や老年が集まって気勢を上げ、現役学生の若者共にハッパをかけてやろうという集まりである。

ここに来ると、どういう訳か、皆若返る。往年の学生気分を取り戻し、大声で議論しだす。論争が始まる。胸があやしく騒ぐ。

東西古今の文化の潮がひとつに渦巻くことをモットーとする学び舎なのだ。誰憚ることなく大いに渦巻け! こうして120年も渦巻き続けて来たのだから。

集まり散じて人は代われど、仰ぐは同じき理想の光なのである。人は集いまた去り、年月は廻れども、仰ぐは同じき理想の光なのである。かつて先達が仰いだ光を、我らもまた仰ぎ、今、若者たちが仰ごうとしているのである。まさに恩寵の歴史である。

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ジャワ地震緊急支援

2006-06-01 08:13:25 | 日記・エッセイ・コラム

5月27日早朝にインドネシアのジャワ島中部で発生したマグニチュード6.3の地震で、五千人を超える犠牲者、1万人以上の怪我人、20万人以上の家屋喪失者が出ている模様。

学生YMCAの寮生(全15人)から、4~5人が、緊急支援ボランティアに現地へ行こうとのこと。OB会で募金を呼びかけることにしたが、理事会に諮り全会員に周知して組織的におこなうか、とりあえず有志でスタートするかで激論。

ボランティア活動は、人によって「温度差」があり、「民主主義」にはなじまない。熱い思いを胸に秘めている人は常に少数であるから、安易に多数決をとると、傍観者的な「その他大勢」の無責任な判断に潰されてしまうことになる。デモクラシーの形をとった「数の暴力」である。

1960年の伊勢湾台風の折、被災者支援に赴く(故)近藤先輩や小田先輩(当時20歳前後)に「組織では行くな、行くなら有志として行け」と言ったと伝えられる酒枝教授の言葉が思い出される。

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(今日のお弁当)

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