中国の「なぞなぞ」に「字謎」というのがある。
問題を読んで漢字一字を答える遊びだ(訓読文にしている)。
【例】山上には更に山在り。
「山の上に更にやまがある」のだから「山+山」で、答えは「出」となる。
それでは字謎!
①はしらば上に在り、すわらば下に在り。
②一人一点。
③牛(が)丸木橋を渡る。
①は漢字で書くとすぐにわかるので平仮名にしたが、「走・座」で、答えは「土」。
②は「一+人=大」で「大」に一つ「、」を打てばよい。
③は、丸木橋を一つの形に見立てれば、生きている牛だとわかる。
字謎は、日本の「二階の女にきがある」で「櫻」と同様のなぞなぞだ。
漢字の元は絵文字(象形文字)なので「型」にしやすい。
上の図は日本の「集合文字」という漢字遊びだ。
①は漢文で「吾唯知足」の組み合わせ。
「吾は唯(ただ)足るを知る」で「私はまったく満足をしている」の意になる。
②は「好學孔孟」で、「好んで孔子と孟子を学ぶ」となる。
③は「大・瀨(瀬)」が逆さになったり横になったりしている。
飲み屋の代金を払わない客への催促なのだろう。
④は平仮名の集合文字だが、男性から「お前が好きだ。お前はどうだい?」と問われても、「私もよ」と口に出して言えない女心の切なさである。
随分と不親切な解答解説で答えがわからないかも知れない。
人は謎に遭遇すると無意識のうちに考えてしまう。
答えや解決策がすぐに見つかればすっきりとする。
だが、見つからないと心にこだわりができてもやもやしてしまう。
もやもや・・・もやもや・・・この野菜は何?
※集合文字の図は『日本文学遊戯大全』海賀変哲 博文館 明42.11(国立国会図書館デジタルより引用)
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