6月の台風の時に、早々にビニールを外したハウスのビニールを六か月ぶりに貼り直した。
リタイアした年に購入した二坪(四畳)の小さなビニールハウス。
苗の栽培や雨宿り・寒さしのぎの目的もあったが、それ以上に、自分だけの空間、大人の隠れ家が欲しかった。
水筒にコーヒーを入れて持ってきて、ハウスの中で、独りでゆったりと飲む至福のひと時。
だが、購入した年に大きな台風があって半壊。
壊れた部品を追加購入して、鉄杭やら鉄の筋交い(すじかい)を入れて補強。
以来、台風シーズンの前にはビニールを外すことにした。
まずは、ハウスの下の部分に、幅120㎝のビニールをぐるりと巻く。
これを昔の女性の下着になぞらえて「おこし」という。
その上に幅500㎝のビニールをすっぽりとかぶせるのだが、特別仕様なので1~2万円はする。
年金暮らしにそんなの買ってられない。
そこで、ブドウ畑をやっている親戚から、幅260㎝の中古のビニールをもらって利用している。
だが、幅が足りなくて、すっぽりとはいかないので、中間部分と上部(天井)に分けて貼る。
こいつがなかなか厄介で、まるでパッチワークのようなビニールハウス。
朝から始めて、なんとか形になったのは午後3時。
入口のドアを取り付けてないが、ビニールを留める部品のパッカーがたりなくなったので、今日はここまで。
ハウスの中に入って、ドッカリと椅子に座って休憩。
外は12度だが、中は18度。
コンビニで買ってきたコーヒーを飲みながら、半年ぶりの至福のひと時。
ちゃっちくて狭いながらも、優雅な我が隠れ家である。