今日(4/26)の朝ドラ『らんまん』で主人公の槙野万太郎が吠えていた。
「名もなき草というものはこの世にはなかっち。人がその名前や能力を知らんだけじゃ!」
これを聞いて、畑の厄介者の雑草を思い出した。
名前はカタバミ。ハート形の葉が、一部分を虫に喰われたように切れ込んでいるので、漢字では「片喰」と書く。
種をつけたのを引き抜こうものなら50㎝四方に種を弾け飛ばす。
だから、黄色い花を見つけたら、今のうちに引き抜く。
一方では「鏡草」ともいって、昔は真鍮の鏡や仏具を磨くために使われていたそうな。
葉っぱに含まれるシュウ酸という成分が、酸化銅を溶かしてくれるのだという。
実際に錆びた10円玉を磨けばピカピカになる。そんな能力をもっている。
そこで、家の周囲を一回り。
こぼれ種で生えたミツバの中にまざってピンクの綺麗な花が咲いている。
名前はムラサキカタバミ。
元々は園芸種として日本にやってきたのだが、いつしか雑草になった。
引き抜くと木子(きご)という小さな球根をたくさんつけている。
それが日本中に広まり雑草となった。
家紋になるほど身近な雑草なのだが、「要注意外来生物」という肩書を頂戴している。
引き抜こうとしたが、
「我らは自由という地面に根を張って生きるたくましき草じゃ」
万太郎の言葉に免じて今日は見逃すことにする!
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