マルよトレイル

俺の前に道は無い 通った跡にペンペン草

采ブランド NEW F1ラバータイヤ情報 ④

2024年06月30日 | 2024年RC製品情報

いよいよ本題でございます。
NEWタイヤの走行インプレッションについてです。

現在ホームコースであるKスタジアムのレースでは、
F1の競技用ゴムタイヤとしてSweep製がド定番で長らく使用されています。
よって当製品との比較というのが最も分かりやすいし、
特にDDマシンにおける動きの要となるのはリヤなので、
まずはリヤタイヤのみをSweep>采に入れ替えて走行してみました。
これは開発スタッフからもそういう指示があったのですが、
絶対的なグリップ力の比較や特性が明確になるので、
ここは急くことなく前後個別にテスト開始です。

◆グリップ感、特性
F>Sweep、R>采でコースイン。
弱アンダーで前後Sweep時より楽に感じる。
横への耐性が高く無理しても抜けない。
すぐにラップタイムは同レベルに到達、加えてアベレージが高い位置で整う。
ロープロ仕様にもかかわらず突き上げを感じない。
パイロン乗り上げもSweepに比較して大きな違和感なし。

最初っから好印象です。
安定感が高いのでマシンのセットで徐々に曲げる方向へ振っていきましたが、
それでもどしっとした特性が残るので、
ロープロで過剰にロールしないからか、タイヤのラウンド形状によるものなのか?
どちらにしても横に強いのは助かりますよね。
念のため同時に用意されていたちょい硬インナーを試しますが良い方向に行かなかったので
現状のインナーが良好だという事も見えました。

また前後Sweepで走っているときは、使い込むほど前勝ちになるので
走行回数に応じてフロントの塗り時間や塗り幅を加減していく必要があるのですが、
采リヤとの組み合わせだとそういう気遣いが全く不要でした。
かなり管理が楽になりますね。

◆慣らしについて
1パック目から良好なグリップ力を発揮。
その後走行回数に伴うグリップ特性の変化も見られず高いレベルで非常に安定している。

物によりますが、残念ながら慣らし・走り込みが必要なタイヤが存在します。
現行のSweepもレースでの使用を考えると10パック程度は面出しに時間を要します。
それに対して采製品(今のところリヤのみのデータですが)はレース当日に新品を買って
そのまま参戦できるレベルにあります。

◆グリップ剤との相性
Kスタジアム指定品「ブルーグリップ」および「TC2」でそれぞれテスト。
どちらも違和感なく、Sweepに塗布した時と同じテイストが出るので、
製品によるクセなどまったく考えずにいつも通り走行が行えました。

◆重量について
3Dプリンタでの試作ホイールという事もあり強度優先な肉厚で成形されているので
手元のテスト品は1輪あたり5g(Sweep比)ほど重いんですね。
これって相当なハンデなのですが、にも関わらずそれを全く感じさせない走りでした。
量産に向けてはここからシェイプされていくのみですから軽快になる方向でしかない。
それだけでもめちゃ楽しみなのであります。

その他の考察です。
ライフについてはまだまだこれからですが、
ここまで5分×20本走った時点でトレッド面は全然平気ですね。
またKスタジアムのレギュレーションではタイヤ回転数規制方式なのですが、
速度に直結するタイヤ径も前回報告したようにSweepとほぼ同等なので差が出ない。
そして車高セッティングにおいても変更なしの同条件で比較できるので面倒が無くて良いですね。

実は詳細に突っ込んで話したいことや、隠された新機能などまだたくさんあるのですが、
とても長くなるので今回はこのあたりでいったん終わりますね。
ではまた次回(^o^)

安定供給
素材

仕様(形状・サイズ・製品構成・ホイールの機能性)
グリップ力
走行特性(走り心地)
グリップ剤との相性
重量
ライフ
耐久性
価格

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采ブランド NEW F1ラバータイヤ情報③

2024年05月30日 | 2024年RC製品情報

今日は仕様についてです。
采ブランドNEWタイヤの特徴としてこれも外せない画期的システムですね。
同時に開発されている専用ホイールが組み立て式3ピース構造になっています。
アウターとインナーリムでセンターリングをサンドイッチ。
タイヤの耳を挟み込んで固定するという方式。
これにより接着不要なので、摩耗したらタイヤのみを交換出来ます。
もちろんインナースポンジを交換したりとセッティング変更も可能ですね。

ちなみにこのホイールは3Dプリンター製の試作なので、質感や形状などは当然参考品となります。
けどこうやって実走に耐えるものが出力できるんだからすごいっすよね!

采製品は大径ホイール・ロープロタイヤスタイルを選択。
これは実車が2022年より13>18インチにサイズアップしたことに伴います。
スタイリッシュな現代F1のスケールモデルとして、リアルさを向上させるナイスアイテムとなりますね。
オシャレは足元からでございます。

なおSweepにもロープロ製品はありますが、
少なくともカーペットユースにおいてパフォーマンスが高いのは小径ホイール製品ですし
Kスタのレース使用率も小径が100%なので、以後も小径版が走行比較テストの対象とします。

今のところリヤを重点的にテストを開始しているので、取り急ぎリヤの各社製品比較です。

トレッド面はRIDE、VOLANTEがフラット気味。采、Sweepは比較的ラウンドしています。
幅はSweepが最も狭く、中間の采・RIDEが同じ。そしてVOLANTEが最もワイドです。
ショルダーのRはRIDEがもっとも大きく続いてVOLANTE、Sweep、采の順といったところでしょうか。
タイヤ径はVOLANTEがもっとも小径で続いてRIDE。少し大きいSweepと采はほぼ同サイズです。
ただしSweep・采はグリップ剤を使って走り込んでおり多少膨らんでいるし、
采に至っては交換できるインナースポンジのチョイスでも変わります。
さらにホイールの仕様も今後変わる可能性がゼロではないので、参考値と受け止めてください。

と、ここまで見た目のことを書いておきながらなんですが、
外観以上にコンパウンド(路面用途)やホイールの剛性、オフセットなども違うので、
ルックスとは走りの印象が結構異なるタイヤもあるんです。
それぞれに個性があって面白いのですが、邪魔な先入観は捨ててテストする必要がありますね。

さて今回は仕様の話で終わってしまいましたが、次回こそ本題に入れるのかな?

安定供給
素材
仕様(形状・サイズ・製品構成・ホイールの機能性)
グリップ力
走行特性(走り心地)
ライフ
グリップ剤との相性
重量
耐久性
価格

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采ブランド NEW F1ラバータイヤ情報②

2024年05月29日 | 2024年RC製品情報

もちろん競技レベルにおいてライバル製品と戦えるタイヤを開発するわけですから、
単純にハイグリップであることは当たり前に求められる要素です。
しかしトータルでユーザーにとってどれくらい利用しやすい製品であるかというのも、
これまたとても大事なことです。
ウザい前置きとなりますが、これこそが一番大事なのでしばしお付き合いを。

まずは製品が安定供給されるかどうか。
走りに直結するタイヤはなおさらこれに尽きます。
私もそれなりに業界を歩いてきたのでなんやかんやの事情から
入荷が滞ってしまうことがあるのも充分理解できます。
特に輸入モノなど代理店の自由が利かない悩みも察します。

ただそういったネックになるポイントを一つ一つ潰して改善し、
いいモノを安定供給してくれるメーカーがあるのなら、
それは販売店にとってもユーザーにとっても助かるわけです。
レースを行っているのならなおさらです。
欲しい時に入手したい。
わがままと言われようがなんだろうがそれがユーザー心理です。

そういうことから国内メーカーである采ブランドの製造であれば
信頼性や安定感も高いですしレスポンスも早い。
要望など声も届きやすいのは安心感につながりますよね。
国内でちゃんと流通され販売店でフツーに買える。
JAPANブランドならではの強みです。

続いて素材についてです。
「あの製品よかったのに無くなってしまったね」とか、
販売終了がアナウンスされ消えていく製品など、少なからず耳にしますよね。
それにはいろいろな都合があると思いますが、
例えば競技用タイヤに関しては特定の材料不足が何年も前から問題視されていました。
そしてその都合から生産できなくなる製品もあるということです。

そこで采ブランドは、
そういった消えゆく素材に依存しない新しいマテリアルでのタイヤ開発に着手してきたわけです。
つまり今後永続的に安定供給するための努力ですね。
そして長期に渡る努力が実り、既存品に対抗できる新型タイヤの開発に成功したわけです。

しかもあえて既存品と申しておりますが、それらもいつ消えるかわからないのです。
そういう危うい世情の中、先手を打って新製品開発を成功させる。
頭の下がる思いです。
そしてお気付きと思いますが、これはF1用から着手したというだけであって、
その他すべてのカテゴリーに関係してくる業界的に大事なプロジェクトなんですね。

開発者本人は「メーカーとして当たり前のこと」と語りますが、
その当たり前を当たり前に行うのが難しい世の中でもあります。
しかもこういったことはあまり多く語られないし評価されにくいので、
ちょいとオイラが代行して生意気に語らせていただきました。

さて前回箇条書きした「タイヤに求められる要素」のうち、
今回は以下の二つについて説明いたしました。
次は本題に入れるかな(≧∇≦)

安定供給
素材
仕様(形状・サイズ・製品構成・ホイールの機能性)
グリップ力
走行特性(走り心地)
ライフ
グリップ剤との相性
重量
耐久性
価格

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【Kスタ】5月定例レースレポと采NEWタイヤ情報

2024年05月27日 | 2024年RC製品情報

Kスタジアム5月の定例レースが終了しました。
恒例のフォーミュラクラスレポがOlderF情報サイトSide by SideにUPされていますね。

総合レポはKスタ公式ブログのOGT日記でどぞ。

さてSide by Sideでも触れてありますが、
采ブランドではフォーミュラ ラバータイヤ(カーペット用)の開発が進められています。
じっくりと長期に渡ってのテストが繰り返されて来ましたが、
いよいよ熟成の域に達し製品化も見えてきたということで、サンプルが届きました。

開発者の山崎さんはつくばRCパークでテストを行っていますが、
類似環境であるKスタジアムでのテスト依頼を受けたという流れですね。
同じカーペットといっても施工状況や使用するグリップ剤も違うし、
マシンもナロー・ラバー規格F1でありながらPUなどのレギュレーションも異なります。
などのことから、ここは量産前に念押しのデータ取りを行うということですね。

すでに丸2日間で5分×20本分の走行を終えましたが、
こちらでも十分使えるどころか、早速高いパフォーマンスを発揮してくれました。

グリップ力
走行特性(走り心地)
ライフ
サイズ・形状
グリップ剤との相性
ホイールの機能性
重量
耐久性
素材
安定供給
価格

など、単純に食うとか食わないとかだけじゃなく、
現状の競技シーンにおいて求められるクオリティは多岐に渡るのですが、
試作というハンデを背負いながらもすでに既存品の能力を超えている項目が多いのです。
それはこの製品に込められたコンセプトとテクノロジーに大きく関わってくるので
どこまで情報公開できるのか分かりませんが、
さすが走れる開発者が創るとこうなるのね!といった出来栄えです。

と、まるで怪しげなヨイショ記事みたいになっちゃってますが、
実際に使ったら制作者に感謝すること間違いなしなので、ここは真に受けて大丈夫です。

ということで、
追って何がどう優れているのかを細かくレポって行きますのでお楽しみに!

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EXOTEK F1ULTRA シェイクダウン

2024年02月27日 | 2024年RC製品情報


先週末KスタジアムではEXOTEKのフォーミュラカーがシェイクダウンしてましたよ。
XRAYに引き続き世界のハイエンドカーが続々とデビュー、なんだか今シーズンも賑やかですね!


マシンの仕様は世界基準のゴムタイヤ・ナロー規格なので、
近代スケール志向なKスタのスタンスにぴったりのモデル。
国内ではゼロトライブの取り扱いで、サポートドライバーの森しゅんがドライブします。


準備ができ次第お試しドライブも可能とのことなので、
Kスタで走行される方は森しゅんに相談してみてくださいね。
早ければ今週末3/2の土曜ナイトレースデビューあるかもです(^o^)

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