前回レポートしたリヤのボールピボット化は、ロールセンターの位置変更が主目的でした。
当然その流れで、フロントにもボールシートを投入したらどうなるのか?
と思いますよね。
まずは新製品のフロントツイークプレートによる完全お任せ制御になります。
くろちゃん考案のゴムブッシュをガッツリ締め込む技と似た働きになりますが、
ツイークを常に当てていないと完全フリーのシーソー状態となります。
つまりゴムブッシュのゆる締め状態にはならないということですね。
(ここにサイドスプリングを投入したテストはまた後日)
一方、前後のツイークで若干テイストが違うので、
マニアックなセットの追い込みが出来るとも言えます。
なおツイークは、ボディを着けた状態でも調整できるようにすべて下から回せる方向にしました。
この向きだとフロントのピッチング制御にもなります。
これはフロントステフナーのブリッジ取り付けによる特権ですね。
ってワイド仕様でもフツーに出来ますが^^;
さて前後をボールシート化すると、そのピッチングに変化が起こります。
つまりゴムブッシュの「しなり」が完全に無くなるので、
かなり低い位置にあるもののメカプレートがアッパーデッキ的役目に。
といいますか、前後ボールリンクだからトルクロッド状態ですね。
これがまたもや曲がる方向のセットになるんですね。
描く弧もコンパクトになるし、切り返しがとても速いです。
ゴムブッシュによる柔軟さが無い分、ボール化によって動きがフリーになるので、
総合的なグリップ感は少なくとも落ちないのですが、ともかく反応がシャープです。
バッテリーをショートリポの横置きにして、なるべく安定方向に振り様子を見ています。
さてさて、かなりピンポイントなセットになってきた感も否めないので、
ちょいとKスタジアム展示車のハースと走り比べてみました。
スーパーショートリポ縦置きながらも、やはりゴムブッシュ仕様のハースには落ち着きがあり
「これならやってみたくなるね」的な安定感があります。
おそらくグリップの低い路面でもそれなりに融通が効く仕様だと思います。
比較してオイラのマシンは完全にアグレッシブに攻め込む競技用スペシャル化してますね。
しかしながらタイム差は僅かなんです。
これをどう考えるかですが^^;
ということで、より曲がるようにしたり運動性が上がる武器はかなり出揃いましたので、
何をどう組み込めばいいバランスになるのか、
時間があればハースで実験してみますかね~。