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キヤノン フォーカスBKT撮影のテスト

2023年11月14日 | カメラ機材


何気なくカメラの取説を読み返していたら、
ピントのブラケット撮影機能が備わっていることに気付いて今頃ビックリしたというお話しです。

上の画像はその機能を使用して撮影したのですが、
一番手前のシャフト先端から奥のエンドベルまで商品全域に渡ってピントが合っています。
昔なら特殊な機材やレンズを使うか、または数枚撮り分けたカットを写真編集ソフトで合成するという
大変面倒な作業が必要だったのでしょうが、
とうとうワンシャッターでオート撮影してくれる時代になっていたんですね。
もうこれはかなり驚異的なことです。
そして劇的に便利です。

物撮りされている方なら分かると思いますが、普通に撮影したのではこうはならないんですね。
これは形状が歪まないように焦点距離60mm(APS-C)でのマクロ撮影なのですが、
こういう商品サイズだと20~30cmくらいにカメラが寄っているし、
その上こんな角度に置いて奥行きがあるとどんなに絞っても全域ジャスピンは絶望的。
またそんなに絞れば回折現象も避けられません。

何よりもF22なんぞに絞ったら暗すぎてどえらい照明が必要になります。
かといって長時間露光でカバーするにはそれに耐える三脚が必要になるし時間も掛かって
とてもやってられないのでございます。


オートでカメラがやってくれるのですが、カメラ内では地味な作業を行っています。
指定した回数分、ピントをずらしながら連写してくれるんですね。そして最後に合成版が1枚記録されます。
合成の素材となる個々の画像も保存されるので絞りやステップ幅設定の判断材料になります。

その絞りやステップ幅で必要枚数が変わるわけですが、今回は12回でエンドベルの位置まで撮り終えました。
しかも凄いのは、商品の範囲内で終わらせれば背景は当然ボケたままになるんですね。
999枚まで設定できるので、もちろん全域フォーカスも可能。
ただもしそれをフォトショップの合成機能でやろうとしても多分動かないでしょうけどね。
自分の貧弱なPCだと10枚以上レイヤーを重ねたらたまに落ちますから_| ̄|○


昨日のレポートにある1枚目の画像もフォーカスBKT撮影です。
それはマシンだけでなく背景まで全域にピントが合っているのですが設定回数は10回ほどでした。
1/10RCカーくらいのサイズだと比較的楽ですね。

いろいろ表現の幅が広がりそうなのでまた試してみたいと思います。


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