OlderF OF01eナロー仕様キットに標準装備予定のナロータイプフロントサスで
テスト走行を重ねていますが、どんな感触かレポってみます。
セットは以下の通り。
ハイグリップでフラットなカーペット路面ではかなりオーソドックスな設定かと思います。
F/R車高>4.0/4.5mm
Fリバウンド>1mm
Fスプリング>タミヤブラック(ハード)
キャンバー/キャスター/トー角>ネガティブ0.5 / 7 / アウト1度
Fアクスル>トレール(オフセット3mm)
HB>ロング
シーズンを問わずオールラウンドにイケるこのセットを軸にテストを進めていますが、
まずはF104樹脂サスから交換するだけでとてもハンドリングが良好になります。
FRPの適度な剛性感やロングHB、そしてワイドなキングピン位置が効いていますね。
Kスタジアムにもやっと冬らしい寒さが訪れてきました。
当サスアーム最終型(製品版)での冬路面は初となりますが、
コンディションが上がってきているので暖かい時期とは少し違う反応が出て
ある意味良いテストとなりました。
「フロントが引っ掛かる」
この言葉、聞いたことありませんか?
伝わりにくいので個人的にはあまり好きな表現ではないのですが、
要は、コーナー進入時にガガガッとつんのめる感じでスムーズに曲がっていかない、
フロントタイヤがバタついて失速する感じ、
といったところでしょうか。
どんなカテゴリーでもコンディション変化時に起こりがちな「あるある的症状」なのですが、
今回は以下のように対処してみました。
◆アッパーアーム
内側を高く、もしくは外側を低くシム調整。
結果、1枚目の画像のようにロアとほぼ平行状態になりました。
ストローク時のキャンバー変化、またはフロントのロールが減る方向でしょうか。
ハイサイド対策にも有効なセットですね。
◆ステアリングロッド
内下げ、または外上げ。
1枚目の画像のように、かなり\(^o^)/状態。
サスストローク時のトー角が、よりアウトへ広がる「バンプアウト」セットです。
これらの処置であっさりとバタつきや失速が収まり、
出口では握っていける良好なハンドリングへと落ち着かせることができました。
もちろん初期値をどこから始めているのかによるので、ノーズの反応がダルいとか、
もうひと曲がり欲しいとかならこの逆をやることになるのかなと思います。
◆フロントのゴムブッシュ
緩めの設定が相性良いようです。
リヤと同様に、メカプレートが外れないギリなところから始めて、
少しずつ締め込み好みのポジションを探します。
(これ、簡単なようで実はいろんな事に関わってくるので、いずれ別レポします)
F104サスアームの時にはフロントブッシュ鬼固締めで無理やりフロントを効かせるセットが有効でしたが、
OldeFのNEWサスアームはそのユニット自体のポテンシャルが進化しているので、
そういう極端なセットを施す必要が無くなりました。
むしろフロントのゴムブッシュを緩められることによって、
ギャップやパイロン乗り上げ時の走破性が高まり全体的にしなやかで操縦が楽になりますね。
※重要
前後のゴムブッシュは、このマシンで最も重要なセッティングポイントです。
サスカーでいうところのセンターショックやサイドスプリング、ロールダンパーと
等しい役目を担います。
くれぐれも慎重にセットアップを進めていただき、
へたりやすいので定期的に部品交換してくださいね。
◆ツイークユニット(OF1113)
このオプションパーツは、まず装着するだけでストラットタワーバーのような効果が出ます。
・切り始めからリニアに曲がってほしい
・切り返しで「ぬた~、ぬた~」とダルい
といった症状があれば試してみてください。嬉しくなりますよ。
加えてセットスクリューの当て具合いでも曲がり方が変えられます。
F104サスアームの時には常時ガッツリ当てでなんとかフロントの反応を上げていましたが、
今は0.5mmほど隙間を空けて、コーナーでロールした最後で触るぐらいのところに落ち着いています。
ガチ当てで突っ張らせるよりもコーナーが丸くなり失速しにくいので、これもいい方向に感じました。
またゴムブッシュと共に、ボディを着けたままシャシー裏面から調整できるのが非常に機能的です。
ということで新製品の使用感とセット例をご紹介してみました。
マシンの運動性やセッティング幅をワンランク上げたい方は、ぜひ試してみてくださいね~!