ナロー・ゴムF1の世界的標準規格幅は190mmです。
しかしタミヤF104のフロントサスアームを使うと185mm弱くらいまでしか広がりません。
というのも元祖であるF104自体は180mm幅で設計されたマシンだからです。
なのであとはホイールのオフセットでなんとか数mm広げてあるわけですね。
単純にフロント190mm幅のテストをしたいのですが、
もしアクスルスペーサーであと5mm広げたら外側のベアリングが段差から落っこちるし、
出来たとしてもスクラブ半径がどえらいことになって何の反応だか分からなくなります。
ということでメーカーにキングピン位置を自由に広げられるロアサスアームを作ってもらいました。
流用パーツで取り急ぎ形にしていただいたテスト品につき強度や重量増などの不安もありましたが、
それでも5mm広がった効果はそんなハンデを軽く撥ね付ける威力を発揮。
まずはなんといっても安定感がぐっと増します。
これは並行してテストしている冬のハイコンディション対策にも効くんですよね~。
しかもちゃんとキングピン位置で広げているので、非常に自然な曲がり方をします。
しっかりした接地感でよく曲がるのですが、分かりやすい弧を描くのでライン取りも楽。
さて現実には、
各社のホイールでオフセット量が微妙に違ったり、
「最大幅=正義」ってわけでもないし、
アジャスト機構は複雑だったり強度確保が難しかったり・・
などなどハードルはいろいろありますが、
これほどシンプルなマシンでも、まだまだ”伸びしろ”があるよね~ってお話でございました。
ご参考まで。
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