前を向いて歩こう

 何歳になっても、前を向いて歩いていきたいものだと思います。
 

角田光代さんの本

2008年12月13日 22時34分06秒 | 
 「あしたはうんと遠くへいこう」を読んだ。対岸の彼女、幸福な遊戯、それとエ

ッセイ集に続き、5,6冊目か。主人公栗原泉は、大学時代から音楽誌に名前つき

コラムを書いていたが、その大学の音楽サークルで好きだったバンドの男との関係

に行詰まり、アイルランド自転車一周のたびに出てしまう。その前後高校時代か

ら、32歳までの彼女の恋愛遍歴を追った小説。

 アイルランドから戻って、恋人が別のバンドの女と一緒になっていて、その

後の恋愛相手の一人からは、セックスドラッグロケンロールかっこ情念系かっこ閉

じと評されるような荒れた生活を送る。

 年下男との生活に疲れて、二股で尽くした男にそれがばれ、切れられて、熱が冷

め別れた後もストーカーされたり、さんざんであるのだが、彼女は自由を求めてい

るのである。

 ところで、高校時代からの親友の町子の十年来の不倫相手の5歳の次女を行きが

かり上誘拐のように連れまわしている間、その子は一度も帰りたいといわず、むし

ろ楽しんでいるかのようだったのに迎えに来た父親をみたとたん、大声で泣き叫ん

だという描写がリアルだなと妙に感心した。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 3つの才能 | トップ | TOEIC受験 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事