「あしたはうんと遠くへいこう」を読んだ。対岸の彼女、幸福な遊戯、それとエ
ッセイ集に続き、5,6冊目か。主人公栗原泉は、大学時代から音楽誌に名前つき
コラムを書いていたが、その大学の音楽サークルで好きだったバンドの男との関係
に行詰まり、アイルランド自転車一周のたびに出てしまう。その前後高校時代か
ら、32歳までの彼女の恋愛遍歴を追った小説。
アイルランドから戻って、恋人が別のバンドの女と一緒になっていて、その
後の恋愛相手の一人からは、セックスドラッグロケンロールかっこ情念系かっこ閉
じと評されるような荒れた生活を送る。
年下男との生活に疲れて、二股で尽くした男にそれがばれ、切れられて、熱が冷
め別れた後もストーカーされたり、さんざんであるのだが、彼女は自由を求めてい
るのである。
ところで、高校時代からの親友の町子の十年来の不倫相手の5歳の次女を行きが
かり上誘拐のように連れまわしている間、その子は一度も帰りたいといわず、むし
ろ楽しんでいるかのようだったのに迎えに来た父親をみたとたん、大声で泣き叫ん
だという描写がリアルだなと妙に感心した。
ッセイ集に続き、5,6冊目か。主人公栗原泉は、大学時代から音楽誌に名前つき
コラムを書いていたが、その大学の音楽サークルで好きだったバンドの男との関係
に行詰まり、アイルランド自転車一周のたびに出てしまう。その前後高校時代か
ら、32歳までの彼女の恋愛遍歴を追った小説。
アイルランドから戻って、恋人が別のバンドの女と一緒になっていて、その
後の恋愛相手の一人からは、セックスドラッグロケンロールかっこ情念系かっこ閉
じと評されるような荒れた生活を送る。
年下男との生活に疲れて、二股で尽くした男にそれがばれ、切れられて、熱が冷
め別れた後もストーカーされたり、さんざんであるのだが、彼女は自由を求めてい
るのである。
ところで、高校時代からの親友の町子の十年来の不倫相手の5歳の次女を行きが
かり上誘拐のように連れまわしている間、その子は一度も帰りたいといわず、むし
ろ楽しんでいるかのようだったのに迎えに来た父親をみたとたん、大声で泣き叫ん
だという描写がリアルだなと妙に感心した。
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