詩

それは言ってはいけない、答えてはいけない、と頭の中で声がする。


これは勇気がないということなのか、とあとで自分をせめる。


なぜ言ってはいけないのか、答えてはいけないのか、というと、場というか、雰囲気というかそのようなものだ。


きかれてはいるけれど、本当に求められているのは正しい答えではない、という気がする。


むしろ、答えるな、知らないふりをしろ、と命令されているような気がする。

　　

　　その気分が、自分の中からきたものなのか、それともその場を生きぬく正しい直感なのかいつも迷う。