むぎ 初七日が過ぎ(希喜2回目の命日)
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2022年10月6日
この世の生に幕を下ろした むぎ。
今日まで何をしていたのかと思うほど
時の流れだけが早く、もう初七日が過ぎました。
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この太陽のステップが大好きで
大きな身体ながら、よく登っていました。
これまで認めたくなく、言葉にもしたくなかった病名。
それは
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《 悪性 黒色腫 メラノーマ 》
この用紙の続きには詳細が記されており
猫では稀、死亡・・・悲しい文字が並んでいます。
ネット上を検索しても ほぼ2ヶ月など
この病における平均的な余命ばかり。
この手術で腫瘍を摘出した後の再発をきっかけに
唯一、メラノーマに効果のあるとされる
【 パラディア 】 という分子標的薬を開始しました。
その効果もあり、メラノーマの封じ込めには成功したものの
別の腫瘍が現れました。
“ 助かるように “ というより
“ 穏やかに過ごせる時間を少しでも長く ” と
その腫瘍への対処はせず見守ることにしました。
顎部分に出来た腫瘍は
ずっと早くに食欲減退を呼ぶだろうと想定しておりましたが
予想を遥かに超え、通常の食事量を維持しながら
発見・手術から1年を迎えました。
本年8月中旬頃より食欲が落ち、ウェットの強制給餌に。
自力で食べないだけで、与えれば喉を通してくれるので
顎に出来た腫瘍の具合がよろしくないように思えました。
そこから1ヶ月は通常の生活が送れましたが
9月21日
水飲み場までは行けるけれど飲めず胸元が濡れるだけ。
強制も飲み込むことをやめてしまったため
この日をもって、与えることをやめました。
9月22日
フラフラでもトイレには自力で。
呼吸数 20回 / 分(正常)
水道水をスポイトで与えていましたが
低血糖になると痙攣を起こすため
院長先生よりブドウ糖を飲ませるよう指示を受ける。
2-3時間おきに
ブドウ糖液 2cc / 水道水 2cc
など、配分を考えながら与えることに。
ビタミンの入った栄養剤を毎晩輸液開始。
9月23日
寝たきりとなる
血行、床ずれを考慮し水分補給の際に寝返りをうたせることを意識。
9月24日
抗癌剤の影響で皮膚に異常があらわれイサロパンで対応。
この日から夜は とぉさんが傍で付き添ってくれることに。
10月1日
何も食べていないのに固形の良いうんちが出る
お腹も鳴り、胃腸が活動。
体調的には良い傾向だが
この日から下痢も始まる。
10月3日
下痢が治まってくる。
10月6日
昼間にぐっすり眠っている(珍しい)
むぎは大きな身体で 頼りがいのある穏やかな性格。
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“ むぎ兄ぃ ” “むーむ兄ぃ ” と言われるほど
中堅処として家族の皆に好かれていました・・・が
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私達や ボスには仔猫のように甘えん坊で
とても可愛い子でした。
病が進み、調子の悪い日もありましたが
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皆がつかず離れずの等間隔で見守ったり
寝たきりとなってからも
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見舞客が多く (写真はちゃたろう)
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踏まないようにベッドの淵で見守りつつ
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添い寝に変わってしまった ぽん太だったり
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妹のひなは、横に寄り添ってくれたりと
甘えん坊の むーむ兄ぃは寂しさを感じることなく
穏やかに過ごせていました。
旅立つその日まで
ちっこ等をすれば教えてくれる
極力自分で寝返りをうつ
痛みがあるハズなのに泣き言ひとつも言わず
私が話しかけながら撫でれば喉を鳴らして応えてくれる
本当に強く立派な子でした。
呼吸が落ち着いており
胸や肺に水が溜まらずに過ごせたことが有り難かった。
旅立った日は、奇しくも 希喜の命日。
むぎは いつもより落ち着いており
ぐっすりと寝ていましたので
普段なら命日の記事を掲載するところですが
この日は1日中、むぎを見守ることに決めました。
希喜のケージの前に座り
『 もし今日連れて行くのなら どうか穏やかに 』
と手を合わせました。
何故かそんな気がしていました。
掲載はしていなかったかもしれませんが
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希喜は むぎにも可愛がって貰っていました。
希喜がむぎをグルーミングするなどの
微笑ましい光景もよくみられていました。
そんなことから、きっと命日には
兄弟のうみも連れ添って・・・と
感じていました。
希喜にお願いした通り
最期のその時は
大きな引きつけを起こすこともなく
それは穏やかなものでした。
連れて行かれたのではなく
この先ずっと一緒にいられるように
迷わないように迎えに来たのだと
そんな風に感じています。
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短くて、喜ぶとプルプル振れる カギしっぽ。
中毛でフワフワな毛並み、大きな身体で甘えん坊。
背中を爪研ぎ代わりに掘ってくることも
可愛くて仕方ありませんでした。
永遠に私達の大切な子。
本当によく頑張ってくれた誇らしい息子です。
旅立ちをブログに掲載すると
代わる代わるに皆様が連絡をくださり
孤独を感じずに喪失感を薄めてくれました。
花音さんからは
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今、綺麗な虹が出ていると。
しかも
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幸運を呼ぶ ダブルレインボー
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亡くなった日が希喜の命日だと告げると
納得してくださいました。
この写真に本当に癒されました。
ありがとうございます。
我が家は大家族、そしてこの時世も相まって
供花等の辞退を申し出させて頂きましたが
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本当に有り難いことに
むぎも沢山のお花に埋もれ 送り出すことができ
今も美しいお花に囲まれています。
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届けてくださった、お花屋のメイプルさんからは
お見送りの際に お顔周りにと胡蝶蘭の生花や可愛らしいプリザも。(ありがとうございます)
まだまだ大変な世の中。
恐縮ながら皆様のお名前等は差し控えさせて頂きますが
温かい応援のお声と、お心遣いに
ここまで癒され 助けられました。
心より感謝と御礼を申し上げます。
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左から ひな・むぎ・うみ の3兄妹。
とにかく仲の良い兄妹でした。
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残された ひなは
むぎのケージにお顔をぬりぬりしたり
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うみとむぎのケージの前に座り込んでいたりと
寂しさが窺えます。
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兄達が心配せずに虹の橋で楽しく遊んでいられるよう
ひなのサポートもしっかりとしていこうと思います。
大家族の母。
まだこれからサポートが必要な子は控えております。
少しずつにはなりますが自分の気持ちを高め
しっかりと対応していけるよう頑張ります。
これまでの むぎへの多大なる応援
本当に ありがとうございました。
【 希喜の命日にあたり 】
希喜が旅立ってから2年。
毎日毎日、語りかけています。
これからも仲良く一緒に居るんだよ・・・
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