古今東西のアートのお話をしよう

日本美術・西洋美術・映画・文学などについて書いています。

何必館 高台寺

2023-11-22 23:10:34 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等カテゴリー

白川をたどると祇園に入り、鴨川に流れる
八坂神社の門前、祇園町に「何必館・現代美術館」がある
「何必(かひつ)」とは、「何ぞ、必ずしも」で、自由な批判精神を持ち続けたいと名付けたという

四条通の喧騒から、美術館に入ると静謐な空間がある

現在の展示は、北大路魯山人展(9/8〜12/24)

北大路魯山人(きたおうじろさんじん)は日本の芸術家、京都市生まれ
明治16年(1883)〜昭和34年(1959)
篆刻家、画家、陶芸家、書道家、漆芸家、料理家・美食家

漫画『美味しんぼ』主人公、山岡士郎の父親であり最大のライバル、海原雄山のモデルとしても有名
染付小盃 仕覆・小裂 志村ふくみ(草木染人間国宝)
織部蟹絵平鉢 北大路魯山人 1959年(絶筆)

何必館の見所 5階にある「光の庭」と茶室

【参考】無鄰菴 坪庭
備前旅枕 北大路魯山人 1958年

つばき鉢 北大路魯山人 1938年



八坂神社を抜けて高台寺へ
伝小堀遠州作庭の蓬莱式庭園


臥龍池に映る紅葉

竹林の道
勅使門 波心庭
5時を告げる鐘が響き、プロジェクトマッピングが始まる
臥龍池もライトアップ


高台寺塔頭 圓徳院
長谷川等伯の襖絵

国指定名勝 旧圓徳院庭園(北庭)小堀遠州が手を入れている

ライトアップしています

石壁小路(ネット画像)を経て八坂神社に戻り、木屋町へ

夜もふけ、食事は木屋町の老舗「志る幸」を目指したが…
(ネット画像借用)

何と!臨時休業😮
あぁ… 路頭に迷う、高瀬川…

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京セラ美術館 無鄰菴

2023-11-22 17:36:49 | 絵画(レビュー感想)

「井田幸昌展」を観に京セラ美術館に来ましたが、開館が10:30という働き方改革?
とりあえず、朝食を食べよう…
中国から移築したという屋上の六角堂が印象的な有鄰館。近くの「無鄰菴」にかけたのかな…

モーニングもやってるパン屋さん「リグナム」
ていねいに作った感があるスクランブルエッグ、ていねいに焼きすぎたトーストも許してしまう、美味しいコーヒー🙂

京セラ美術館2階へ
『 芸術は人のために存在しますが、人自身も日々変化をし続けています。変化が普通だとしたら、その瞬間の美しさを見 つめ続けたいという思いから、この展覧会名が生まれました。地球が回り続ける限り、あらゆるものは変化し続けます。 それは決して変わらない唯一のことなのです。
————井田幸昌 』

1990年鳥取県生まれ。2019年東京藝術大学大学院油画修了。

「Panta Rhei(パンタレイ)」とは、古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスの思想『万物は流転する』という意味

『 鑑賞者は、地面に床材として置かれた絵画の上を歩むよう促され、井田幸晶の絵画の世界、そして造形美術の表現に 物理的に導かれてきました。この部屋での鑑賞者と作品との関わりは、従来の美術作品展示におけるそれとは全く異 なります。正面からキャンパスを見るのではなく、キャンパスに迎え入れられるようなかたちで、芸術作品と鑑賞者との新 たな関係性が確立されています。』展覧会解説より

変形した2次元の自画像から3次元の自画像彫刻へ
幻想的な具象画へ
抽象表現として
絵日記のように日々を綴る
木彫表現として
最後の晩餐、登場する
巨匠が憑依したような作品も、常に変化することこそが真実で、真体だと言っているようで、
なんの衒いもなく、ベーコン、リヒター、ホックニーなど現代アートの巨匠の表現方法、マチエールを本歌取りする姿は、清々しくさえある
★★★★☆


近くの「権兵衛」でランチ
鴨なんばん、胡麻豆腐、エビス
それなりの味

歩いて数分で「無鄰菴」に到着
琵琶湖疏水から引き入れた水が陽光にきらめく

作庭家、小川治兵衛(植治)の傑作庭園、明治時代を代表する庭園

茶室から庭を眺める

東司に向う坪庭

光を採り入れた坪庭

「無鄰菴」こそ、『不易流行』常に変化するもの、変わらないもの

「無鄰菴」をあとに、疎水から分岐した白川を歩く
水面のきらめきと、揺れる柳の作り出す影が美しい
祇園に続く…

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