ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【拡散願います】沖縄県議会全会派で「沖縄戦戦没者の遺骨を含む土砂を埋立に使用しないよう求める意見書を可決

2021年04月16日 | 要請文・決議文

 沖縄県議会は全会派一致で、以下の意見書を2021年4月15日、本会議で可決した。「沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋め立てに使用しないよう求める意見書」(全文)

 「沖縄戦では一般住民を巻き込んだ悲惨な地上戦が行われ、多くの尊い命が失われた。糸満市摩文仁の平和祈念公園内にある『平和の礎』には、国籍や軍人、民間人の区別なく、沖縄戦などで亡くなられた241593名の氏名が刻印されている。

 糸満市摩文仁を中心に広がる南部地域は、1972年の本土復帰に伴い、戦争の悲惨さや命の尊さを認識し、戦没者の霊を慰めるために、自然公園法に基づき、戦跡としてはわが国唯一の『沖縄戦跡国定公園』として指定されている。同地域では、沖縄戦で犠牲を強いられた県民や命を落とされた兵士の遺骨が残されており、戦後76年が経過した今でも戦没者の遺骨収集が行われている。

 先の大戦で犠牲になった人々の遺骨が入った土砂を埋め立てに使用することは人道上許されない。

 よって本県議会は、下記の事項が速やかに実現されることを強く要請する。

 記

1 悲惨な沖縄戦の戦没者の遺骨が混入した土砂を埋め立てに使用しないこと。

2 日本で唯一、住民を巻き込んだ苛烈な地上戦があった沖縄の事情に鑑み、『戦没者の遺骨収集の推進に関する法律』により、日本政府が主体となって戦没者の遺骨収集を実施すること。

 以上、地方自治法第99条の規定により意見書を提出する。

 令和3年4月15日 沖縄県議会

宛先 

衆議院議長、参議院議長、内閣総理大臣、外務大臣、厚生労働大臣、国土交通大臣、環境大臣、防衛大臣、沖縄および北方対策担大臣」 

 

 この意見書が全会一致で決議されたのは沖縄だからであるが、こうした決議を戦後76年も経った今、決議せざるを得ないのが、沖縄なのだ。

 「人道上」に籠められた哀しみを、怒りを想起したいものだ。「辺野古」を外しながら「埋立に使用しない」ことの含意をくみ取って戴きたい。

 この決議が沖縄県を押し、沖縄県民を押し出して、より大きな沖縄の世論となることを期待したい。同時に、全国民に沖縄戦のことを喚起し、さらに先の大戦に巻き込んだ人々のことを想起するきっかけになること私は期待し、働きかけていきたい。だからこそ、具体的な場所・海岸林・「鉱山」などへの関心を飛躍的に持つことが重要だと考える。

 私は2021年2月18日19日と現地を歩いたが、改めて今月中に再訪したい。

 



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