お暑いですね。本日は2024年8月11日(日)
沖縄国際大にCH-53が墜落して、早くも20年が経とうとしている。2004年8月13日だった。丁度オリンピックが開催中でもあり、東京には殆ど伝わってこなかった。私は翌月に現地に行き、ローターが食い込んだ大学1号館の壁に衝撃を受けた。近くのフクギは真っ黒に焼け落ちていた。墜落炎上のすさまじさ、そして直後に乗り込んできた米兵によって、大学構内の一部等が1週間、米軍によって勝手に占拠されたのだった。
あれから20年と言うことで、そして2023年12月24日に空軍兵が犯した少女への性暴力糾弾と重ねて集会がもたれたのだ。主催は、普天間と嘉手納の爆音訴訟団とオール沖縄会議の3団体だった。2500名が集ったようだ。
私は写真展準備で行かなかったが、先ず致し方ない。準備が追いついていないのだから。ということで、昨日の集会の報告はできないが、米軍機による様々な問題や米兵による性暴力と日本政府による事件の隠蔽に対して、公然と抗議の声を上げることは重要だ。そして想像力を広げることが重要だろう。東京にも伝えることも重要だ。課題は尽きない。
戦争を防ごうと考えている私は、当然戦争に備えている基地や兵器群を認めない。抗うことが重要だと考えている。だからこそ、平時の内にできることをやっていきたい。写真展に取り組むこともその一環だ。ウクライナがロシアに攻め込んだり、またもやイスエラエルが、ガザの学校を空爆したり、戦乱は拡大傾向にあるようだ。
被爆国日本が、広島出身の首相が、「拡大抑止」を宣言するまでに至っている荒廃。ヒバクシャの死と生が無に帰せられている。武力による平和は壊れやすい。武力だけが頼りの一時的均衡だからだ。「抑止」の名で核被害を隠蔽するな。隠蔽には必ず狙いがある。
性暴力への隠蔽もそうだろう。無意識にやるわけではない。国(政権、外務省、防衛省、警察庁、沖縄県警)は意識的にやっているのだ。沖縄の怒りを表に出すことは、隠蔽への怒りと明示が問われている。私自身2021年以来、意識は内向化してきた。内側に閉じたら、明示できないのだ。もっと深く、もっと広く考え、伝えたい。丁寧に考えること、議論することを大事にしたい。
さてプリント続行。