本日2021年7月27日(火)の沖縄タイムス1面は「沖縄・奄美世界遺産に」だ。そうですか、ソレがどうしたと言いたくなる。この問題は深い問題なのできちんととりあげなければならないが、米日安保体制を無視して、歓迎できるのだろうか。私は理解できない。
2016年北部訓練場約4000ヘクタールが返還された。残りの演習場にヘリパッドが新設され、上陸演習可能な水域を日本政府は米軍に提供した。返還された場所からは、ざっくざっくと放置された軍事物資がでてきているのだ。こんなやんばるの森が「豊かな自然」だと言われてもね。軍事マニアがお宝探しにあるきかねないのが現実だ。
「世界遺産」という物が何なのかを、私は考え直すしかないと思う。腐れオリンピックと50歩100歩ではないのか。オリンピックが尊いのか、「世界遺産」の何が尊いのか? 軍事基地・演習場と同居する森だ。正確に言えば、軍事基地に占拠された森だ。
私が思うに、基地をすっかりどかし、残滓を除去し、ヤンバルの森を残す。何故そこに向かわないのだ。諦めか。自然を冒涜したまま歓喜する人達を私は忘れない。
沖縄の人達がやるべきことは、自分たちの自然をまっすぐに見つめることだ。斜に構えてはならない。見落としてきた価値をみることだ。世界にひとつしかない森が陵辱されてきたことを見るべきだろう。軍事力と共存できないと声を上げるべきだろう。