2023年6月9日(金)曇
今日は、夜を除けば、予定は未定だった。また官邸や国会に行くとすると、この日しかあいていなかった。
午前中は、前日までの(準備を含めた)疲れで、出発を遅めにした。お昼頃まで、本屋で、散歩。数多くの良書に出会い、唸る私。2冊を買った。ひとまず、官邸前から国会へ。予想より、警備は少なく、人も少ない。参議院会館前にひとだかりがあり、どうも入管法が強行採決されたようだ。遅かったのか!
私は入管法の事はよく分からない。ただ、「難民」認定を出し渋るこの国であり、「灰色の人」たちにレッテルを貼って、よからぬ連中だと決めつけているのがこの国だ。人権は度外視されている。これまでに入管施設で何人が殺されているのか。ド無視もリンチに等しいではないか。国家公認のリンチだ。こうした状況を変えるのが、改正案だが、これに逆行しているようだ。何しろ入管施設への収容は、行政権の専制で決められている。司法の介入が想定されていない。憲法が規定する法定手続きなしに、一方的な処分が乱発されているのだ。
入管法は、戦前からの伝統である、「外国人に人権なし」が、まかり通っている法体系だ。1947年4月28日の日本の「独立」は「五族協和」を謳っていたあり方すらかなぐり捨て、「君は外国人」とばかりに日本国籍を剥奪。追い散らかした。この伝統的な処遇は、天皇の国だから作られてきた。そして今、益々「外国人」、とりわけ正体の定かでない(申請を聞き取ろうとしない窓口で)外国人を強制送還する政治意思が強化されている。
要するに、戦争に向かう国は、差別を強め、迫害することで、外国をむげにしていく。殺して良い「カテゴリー」(類型)を作り出したいのだ。日本国民に差別を煽り、人の軽重をランクづけていく戦争準備法だと私は考える。こうした法制度に私たちは再び加担されていくのだろうか。朝鮮人や中国人をなぶり殺した「大日本帝国」を復活させていくのだろうか。私たち自身が問われているのだ。
13:09 大椿ゆうこさんだ。社民党副党首・参議院議員と言うよりも、「非正規」の組合員として闘ってきた人だ。つれあいは、カタルニヤの人だ。スペインからの独立運動が盛んなところだ。彼女にとっては、他人事ではありえない法案が通ってしまったのだ。13:09
私は撮りながら強行採決されたことを知ったのだ。
心の準備ができないままに撮るしかない。13:10
国会行動を私は、長く撮ってきたが、こんなのは初めてだ。
愕然とし、悄然とするゆうこさん。励ます瀬戸大作さん。13:11
13:11 見ちゃ居られない。
抗議集会は、50人ぐらいしか居なかった。抗議集会も解散だって。
(続く)