オール沖縄の玉城デニー候補に当確が出た。結果が明らかにならなければ、詳細にわたるコメントはできないが、私なりのひとことを以下述べる。
正直に言って、参院選で伊波洋一が辛勝したことで、めどが拓いた気がします。経済不況が続き、コロナ禍に追い打ちをかけられ、どこまで耐えられるのか、この一点にかかっていました。佐喜真陣営は「危機突破」をかかげて襲いかかってきました。この危機一髪を文字通り突破したのは、沖縄の人々の戦争の危機への鋭敏な直感力だと、私は考えます。特に8月初旬に起きた台湾を巡る問題は、沖縄における緊張度を10倍、100倍に高めました。
玉城デニーも、この問題を意識し、「平和こそが沖縄が生き残るすべてだ」と喝破し、明確に主張しました。このこと抜きに沖縄の多様性もありえません。多くの人たちが、平和に拘るデニーさんを支持に回ったのだと思います。
あと佐喜真陣営の弱点は中央政府の全面バックアップがなければ、力になりきらないことです。岸田首相の「国葬」から「統一協会」問題まで裏目にでたことは、彼らの失点です。こうした中で、デニー知事は、反基地・平和と経済の再生を車の両輪のように確信を持って訴えたことも、勝因でしょう。
とにかくよかった。