ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

沖縄県警、デモ行進中、突然の禁圧ー車道からの排除という暴挙を弾劾する(20221022)

2022年10月31日 | 弾圧

 2022年10月21日夜、22日午後、23日午前。天皇出席の沖縄国民文化祭反対の連続行動が「『5.15復帰』を問う沖縄行動」などの主催で集会・デモ等が行われた。「国民文化祭」は、1986年の東京大会から始まったのだが、当時は皇太子徳仁の出席行事だった。これが2019年徳仁が天皇に即位すると天皇行事となった。前回大会から、「全国障害者芸術・文化祭」とひとつになって開催する形になった。今回の沖縄大会は「美ら島おきなわ文化祭2022」と呼称しているが、主催団体は、文化庁、厚生労働省、沖縄県、沖縄県内市町村、各実行委員会となっている。

 沖縄の文化とは、各地(シマ)に根ざした文化であり、国に統括されるものではないはずだ。まして何故天皇が出てくるのか? 確かに象徴天皇と文化は、いかにも親和性がある。特に今年は「沖縄の日本復帰50年」と言われる年だから。このメデタイ(?)年に天皇が来て「文化芸術の花 咲いわたり」と称しているのだ。沖縄の文化芸術が知れ渡り、その美しさに感動するのはいいが、表向きの「美しさ」に孕む圧迫を私は感じざるをえなかった。

 ひとまず、22日午後の様子をお伝えしたい。16時過ぎに浦添市前田の会場から出発。

16:17 徳仁天皇は祖父の裕仁から明仁へ、明仁から自身へ継承しているはずだ。

普通の祖父と孫の関係なら、別人格です、一緒にしないでくださいと言える。ただし彼らは天皇という位に就いている。

日本国憲法第2条「皇位の継承」「皇位は、世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する」とある。つまり皇位を継承する限り、彼らによる「アジアへの、沖縄への侵略戦争が及ぼした戦争責任」も問われる。「平和天皇」の顔をつくっても、問題は実態だ。皇位を解いてこそ、明白な謝罪ができるはずだ。

16:20 デモ隊の後ろに着いてくる警察車両。

16:22 「10.23天皇出席の沖縄国民文化祭開会式反対!」、「沖縄・琉球弧の自衛隊配備弾劾!」、「琉球・沖縄を再び戦場にするな!」等シュプレヒコール。それにしても先導の警察車両の進行が遅い。なにかあるんじゃないか。

16:31 県道241号線を北上。

16:35 突然機動隊が前に立ち塞がる。

16:36 「歩道に上がれ!」と。「30分経ったから」と。

え?! デモ行進の申請コースはまだまだ先だ。通さないとは何事だ! 

16:37 機動隊の制止にあい。

16:38 デモ指揮が押し倒されそうになる。

16:38 前を立ち塞ぐ機動隊。冗談じゃないぞ!

16:39 車道から歩道に押し上げられたデモ隊。

16:40 歩道内にぐるっと包囲されたデモ隊。

ふざけた話だ。機動隊が行進速度を遅滞させながら、「時間がきた」だと。ありえない。法的根拠もないはずだ。

日本国憲法第21条「集会・結社・表現の自由、検閲の禁止、通信の秘密」を私たちは有している。国家はこれを保障しなければならない。

16:41 機動隊は50名ほど。公安刑事は10名強。歩道というか浦西中学校の入り口前。

16:42 猛然と抗議するが、らちがあかない。

16:42 上空には県警のヘリが飛んでいる。

因みに沖縄県警の警察ヘリは3機。全部、警察庁の所有。国の財産だ。県警は運用しているだけ。否、ほぼすべての都道府県警のヘリは警察庁所有だそうだ。

16:43 法的根拠も言えず、ただ強引な指揮官。

これは、天皇警備のでたらめぶりを示している。

私は、背後に回り全体像を撮ろうとしたら実力で妨害された。

16:45 カメラを前に向けられず、思わず下になってしまった。

16:48 漸く後ろから。手前3名は公安刑事。

17:07 まだ包囲している機動隊。

17:14 警備車両。機動隊のバスと公安車両(4台)、護送車。機動隊も引き上げ始めた。

17:23 警察のヘリ。市民監視業務中。

事後分析だが、この先約800mの国道330号を天皇・皇后一行が通過したのかもしれない。

22日午後、彼らは、戦没者墓園に行っていたらしい。宿泊先は宜野湾市内のホテルであり、多分そこを通ったのだろう。過剰警備も甚だしいやりかただ。天皇警備に異議あり。



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