昨日、参議院内閣委員会で同法案が強行採決されたと聞いていた。深夜からの本会議で可決されるだろうともあった。
私は4月頭からある問題に、かかりきりになっており、到底この法案を検討している時間をつくれなかった。無念だ。
この法は、明確に違憲立法だ。ありとあらゆる基本的人権条項を無視し侵害し、議会制民主主義をぶち壊す内閣の政令に遍く委ねていく。「安全保障は機密」とかで一切の答弁を避けながら進行する人権蹂躙。罪刑法定主義も手続き論も無効化されていく。誰が調査するのかも全く明らかでないのだ。警察か、自衛隊情報保全隊か、公安調査庁か、その他か。これは私の読みだが、既成の取り調べ機関が再編されていき、あらたな調査・謀略組織ができるのではないか。
戦前の日本は、民主主義の形をとっていなかった。天皇が絶対であり、天皇の勅令が重大事項を決定した国だ。こうした動きに倣うような仕組みが作られてしまったのだ。さすがに頭は天皇ではなく、内閣総理大臣だが、コロナ対策よりもオリンピックだと言い張るオツムはパープリンな連中だ。
さて、この国は「戦前」に舞い戻りながら何をやりたいのだろう。それもオリンピックが象徴している。カネ・カネ・カネだ。富める者のカネだ。
私たちは絶望を越えて前を見るしかない。権力者どもと絶対に心中しない、自決しない。パープリン頭を明確に越える私たちの生きる力を育む中からしか生き延びる道を見いだせないだろう。