本日の沖縄タイムス(20210203)に「米軍の揚陸艇辺野古で訓練」とある。同紙に依れば、「2日午前9時過ぎ、名護市辺野古のキャンプ・シュワブ沖で米軍のホーバークラフト2隻が上陸訓練しているのが確認されたとある。
本件を確認したのは、抗議船船長のKさんだ。「沖合い1キロ余りから砂浜に向けて1隻ずつ上陸。約10分後に2隻とも砂浜を離れ、洋上の揚陸艦に向かい見えなくなった」とある。◎註:「強襲揚陸艦」と記事にあるが、これは間違い。「ドック型揚陸艦」だ。今沖縄に来ている揚陸艦はドック型揚陸艦であり、また佐世保に配備されている強襲揚陸艦『アメリカ』にはドックは装着されていない。
このホーバークラフトはLCACであり、エアークッション上陸艇だ。ものすごい音と波しぶき(煙幕のよう)を上げて走る(時速70km)ものであり、これまで辺野古沖合いを航行する姿を私は見ているが、ここに上陸してきたのは初めてではなかろうか。「Kさんは『新基地建設で産卵や餌場を失ったウミガメがよく目撃される海域で、ゆっくり航行することを海上保安庁とも申し合わせている。傍若無人でそこにいる命のことは何も考えていない』と疑問視。『民間地と目と鼻の先で大爆音を立てていて異様な光景だった』と振り返っている」とある。全く同感である。
私なりに付け加えれば、この海域は新基地建設のK1-K3護岸沿いであり、これができたことによって、海流が攪乱され、周囲の海草や生物相に多大な悪影響を与えている。こうした環境破壊の上塗りをしたのだと言えるだろう。まさに日米共犯の自然破壊に他ならない。断じて許されないことだ。
なお名護市の演習のお知らせには陸域の分しか出ておらず、本件については掲載されていない。