ゆらぎの世界・ローマさんから、県内滝についての詳細な場所を教えていただいた。台風の影響による大雨の後こそ訪問のチャンス、ということで今日は塩江町の未訪瀑滝へ訪問。
大雨の後の晴天。絶好の訪瀑日和である。8時40分出発、塩江町・中村のバス停から町道を南に入る。杉林と竹林のなか、しっかりと舗装された道を2km弱、右ヘアピンカーブの先に小さな滝が見える。木々に覆われ見えにくいが、私好みの滝である。広くなった部分に車を停め、D5000に17-70mmmをスリングバックに入れ、三脚を担いで長靴に履き替える。
沢の両脇は藪に覆われ、道らしきものは見えない。右岸側に少し開けた部分があるのでそこからアプローチしたが、かなり苦労しそう。思い切って沢に降り、遡上することにする。幸い滝の右岸側は何とか登れそうなので、シャワークライミングにならないよう、そして足を滑らせないよう、慎重に登っていく。小さな滝を二つ越え、三つめの滝は少し脇からまわりこんで越えていくと、目指す竜王滝はすぐ先のはずである。
三つめの滝を越えた後、流れは左にカーブする。少し踏み跡らしきものがあると思ったら、見えてくるのは電柱。なんとも不思議な感じである。電柱を回り込むと、目的の滝が見えてくる。
この滝を見るために訪れる人は、ほとんどいないであろう秘境風の滝であり、周囲は倒木などで荒れている。最下段でジャンプ台の様に飛び出す様がこの滝の特徴と聞いている。
周辺は険しい斜面であり、三脚を据えるのも浅い滝壺のなかになる。17mmの広角側でも入りきらない絵がある。特に滝の両脇に回り込んだ際には実感する。コンバータ付きの18mmがあれば・・・とおもったが、次の機会があればその時は覚えておこう。
滝の上部は開けた場所のようで、右岸からなら何とか登れたかもしれないが、この時は考えなかった。これも次があればやってみようか。
もと来た道を戻る際、小滝を上から写してみたり、三脚を据えて撮ってみたりした。最初の写真の何枚かは帰り道で撮ったものである。降りてくると、一つ目の滝のすぐ上、左岸側に踏み跡らしきもの。地元の人が手入れの為に入り込む際の道だろうと思われる。最初に気付いていれば少し楽が出来たが、無駄な苦労も、未訪瀑滝訪問の際の楽しさである。
ここでの滞在時間は1時間強。滝までの距離は50mほどの近い距離だが、秘境の雰囲気がたっぷり味わえる、素晴らしい滝だった。
次の目的地へと町道を戻る際、いくつか気を魅かれる小滝に気付く。水量から見て、普段は枯れている滝であろう。そのひとつ、土佐橋から見える小滝は、水量が多ければミニ雪輪の滝?
国道に出る少し手前、民家の脇に彼岸花が群生しているのを見て、車を停めて少し撮影。コスモスもあって、結構いい感じなので、民家に入り込まないよういろいろ撮影してみた。
何気ない場所だが、あらたまって場所を探すことなく、身近にこんないい絵があるものだと、最近よく実感する。