今年の紅葉は、色付くより先に散ってしまうようで、どこも外れっぽい。最後の望みとして、栗林公園のライトアップを待っていた。
通常は11月で終わるライトアップが今年は3、4日の日程が追加された。紅葉の進行が遅い為だが、思ったより冷え込みがない。この日程でもどうかと思ったが、来週には散ってしまうかと思い、仕事上がりに寄ってみる。
D5000に16-85mm、小型三脚を抱え、年間パスを使って公園に入る。
薄暮から宵闇に変わっていく中、入ってすぐの銀杏が目立つ。最初に設定合わせを兼ねて撮影。風がある為、スローシャッターが使いづらい。
ライトアップの撮影は今年で三度目。撮影のポイントは限られているので、さっさと移動していく。接近してみるとやはり木々の色付きは悪く、散った葉も多い。アップには耐えがたいが、ライトアップの魔法で、幻想的に見えてくる。また今年はアクセントになるような小さな灯りが所々にある。
露出時間は1~8秒、風の止むのを待つが、なかなか葉のざわめきは止まらない。三脚を抱えたカメラマンが数多くいるが、本格的に撮っている人はあまりいないようだ。
紅葉としては悲惨をも言える状況だけに、今一つ気が乗らないながら、それでも結構真面目に撮影しているなと、我ながら思う。
ここでの撮影は、水面に映る木を写すのもパターンなのだが、風の為水面が波立ち、くっきりした絵にならない。しばらく待ってみても、波はおさまらないので、お気に入りのアングルは幾つかあきらめざるを得ない。
滞在時間は2時間弱、今年は外れと落胆していたのだが、帰ってみてみると、結構印象的に撮れている。ライトアップの魔法と、少し腕が上がったかな?