朝焼けの讃岐富士を撮った後、どちらに行くか決めかねていた。台風の接近もあって、天候が不安定。雨なら大豊方面、晴れなら祖谷方面と決めて、取りあえず南に向かう。
晴れ間が見えていたので歩危峡から東に入り、かずら橋を通過。国道に合流してからしばらく、久保地区で川を渡って林道を行く。約3km入ったところの空きスペースに車を停める。
目的地は奥轟の滝、未訪瀑の滝の一つである。桂さんのHPより情報をプリントアウトしておいてあったので、訪れるのに不安はない。行き先未定で出発したので、今日は軽装備。スリングバックに軽量三脚を取り付け、水筒を一本入れておく。準備中に小雨が降り出したが、すぐやむことを願って出発。
杉林の中の急斜面を登って行く。目印の水路にたどり着くとそれに沿ってすすむ。たかだか15分程度の上り坂でもう息が切れてしまう。これは情けない。何とかしなくては。斜面を登り切った後、水路はほぼ水平に斜面を横切って行く。何度か作り直されたのだろうか、古い水路壁が通路になっている。しかし水路が壊れるほどの災害の後はさすがに歩きにくい部分もあり、途中から水路の中を歩く。今日は長靴を履いているのが幸いした。
途中、沢の方から轟音が聞こえてくる。下流にある中轟の滝だろうかと思いつつ先を目指した。
30分以上歩き、もう間もなくかと思えた頃、突然雨が激しくなってきた。ここまでも杉林の中で雨の影響を受けなかったのだが、さすがにこの雨は厳しい。木陰で雨宿りをしながら、ウィンドブレーカーをはおり、バックにレインカバーをかける。
少し雨が弱まったので先に進もうと思ったら、沢の方から轟音が聞こえてくる。奥轟の滝かと思い、沢に近づいて見たのは、小さいが魅力的な滝。奥にも何段かの小滝が連なっているようだ。右の写真は帰り道で撮ったもの。
戻った道は、人の手で補強されており、はっきりと先に続いている。水路は、自然の崖となり、それに沿う形で道は登って行く。しばらく進むと又水路が現れる。水路沿いの道を進み、岩壁をまわりこんで行くと、轟音とともに滝が見えてくる。
上の写真、左は最初に見えて来た姿、右は同じ場所から本滝をUPに。
渡渉し左岸にわたる。深くはないが、流れが急なので慎重に。渡った先にロープが垂らしてあり、それを伝って左岸の岩をまわりこむ。ここでも岩が邪魔するが、逆に岩陰で正面から低い位置で狙うことができる。もう一度左岸に戻りもう一段登ると、全景が見えてくる。
滝の正面に出ると、飛沫がすごい。又雨が降ってきたのもあって、拭いても拭いてもレンズに水滴がつく。
左岸上部から見ると、上にもう一段あるのが分かる。2段合わせても25mほど。さして大きな滝でもないし、姿をも特に変わったところはない。だが周囲を岩壁に囲まれて、豪快に感じられる。
簡易雨具のウィンドブレーカーのおかげで上半身は濡れないが、ズボンが飛沫でびっしょり濡れてしまった。
いつものように約1時間を滝前で過ごし、引き上げる。この行程なら訪れやすいので、また訪れることもできるだろう。
復路は約30分。車に戻ったのは12時15分。この後中轟の滝を訪れようかと考えていたら、再び激しい雨。中轟の滝を訪れる際には、幾つかの小滝もあるようなので、改めてゆっくり訪れることにして、とりあえず車内で昼食。
帰りがけに雨でも訪れやすいと思い、霧谷の滝を訪れることにして、久保地区を発し、国道を更に東に向かう。