身体を全体像ではなく、分割して希望を持ってしまうことってありませんか?
たとえば女性なら、ウエストは細く、胸は持ち上がって、体重は少なく、、、など。
でも、骨格も体質も違う個々の特性を考えずに部分にこだわってしまうと、身体機能が落ちてしまう危険性も。
たとえば、呼吸が楽で、体幹部が安定できていたら健康的ですよね。
そのためには、腹腔という内臓器を抱えた袋と、肺という空気を出し入れする袋が、横隔膜という大きな膜上の筋肉を介して、体幹内で上手く連携プレーできることが大切です。
そして、そのような状態になるためには、ウエストは肋骨と骨盤の間で筒状になる必要があります。
ところが、世の中にはウエストは細い方が良いという情報があふれていますので、胸郭を肩や背中の力で上方に持ち上げて、お腹をえぐってウエストを細くしようとしてしまうことってありませんか。
健康診断でウエストを測る時によく見るあれです😆
でも、それが常態化してしまうと、腹筋群が上手く働かず、呼吸は浅くなり、腰痛や肩こりの原因になることも。
全身のより良い状態と、世の中で「良い」とされがちな「部分の状態」は必ずしも一致しないのです。
かくいう私も、恥ずかしながら「もしも華奢な骨格で、腕脚が長かったらどんな人生だっただろう」などと思うことも。
現実はその真逆ですが🤣🤣🤣
↑この写真のモデルと同じ体重を目指したら、私は病気になるでしょう。
大切なのは「自分らしく快適な身体でいること」
そう考えて年齢とともに変化する自分の身体に、興味深く向き合っております。
「自分らしさ」が、その人の生まれながらに持っている素質と、生きてきた間に培ってきた特性が組み合わさってできてくるとしたら。
今ある「自分らしさ」を大切にして、その延長線上に「ちょっと理想に近づいた自分」を重ねていく。
身体もそういうふうに慈しんでいくのが良いのではないでしょうか。
そのために大切なのは、まず身体の全体像を把握すること。
全体が快適であることを優先して、部分に向き合う。
そしたら自分の身体が、もっと好きになれるかもしれませんね。
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