明らかな怪我や疾病とはちがう身体の不調。
例えば、腰の張りや、肩こり、膝がギシギシしたり、股関節が詰まる感じだったり、または疲れやすさ、などなど
これらに悩まされている人はとても多いのではないでしょうか。
もし、その原因や改善方法を一つに絞ることができれば、とてもスッキリするし、素早く解決できるのかもしれません。
例えば「あなたの腰の張りは、座りすぎによって腸腰筋という筋肉が固くなっていることが原因なので、このようなストレッチをすれば解決しますよ」というふうに。
こういう感じはSNSでよく見かけますね。
(↑これはスタジオのインスタグラム動画のスクショです🤭画像クリックするとインスタに飛びます)
まあSNSなどは「提示されているたくさんの情報の中から自分に合いそうなものを選ぶ」のが、その利用の仕方なので、このようなはっきりした表現が必要になるのは理解しています。
でも、私は、身体の不調においては、さまざまな要素が複合的に作用していて、原因を一つに絞ることが難しい場合が多いと感じています。
腰の張りといったものでも
運動不足、座り過ぎ、ストレス、足の影響、膝の影響、股関節の影響、もしくは眼の影響もあるし、胃腸の調子にも関係することも、もしかしたら家の椅子とテレビの位置、などなど多岐にわたり、ほとんどの場合それらが絡み合っています。
そして、そのような不調を「動くことで改善」するためには、ある程度の根気と時間が必要になるとも考えています。
なぜなら、絡んだ糸をほぐすように、力・方向・速度・感覚・タイミングなどの動きの要素を組み合わせ、あれこれ身体を動かしていくことで、解決の糸口を見つけていかなくてはならないからです。
また、無理に動かしてしまい、さながら絡んだ糸を引き裂いてしまう、というようなことの無いように、身体が持っている形態に沿った動きができるように繊細な手順を踏んでいくことも大事になります。
そして、このような過程の中で、動きに多様性を持たせていくことができれば、不調の頻度は減っていくことでしょう。
いろんな動き方ができると、特定の部位への負担が分散されるので、痛みや不調の回避につながるからです。
まずは根気よく身体と向き合い、繊細かつダイナミックに動けるように。
そして動きの多様性を獲得していく。
この過程で不調を手放していくことが、「急がば回れ」ではないですが、結局一番確実だと感じています。
大変そう?
難しそう?
いえいえ、1時間でも集中して、自分の動きと向き合えば、とってもスッキリするし意外と面白くて楽しいものですよ。
何よりも、それを続けることは、より快適な身体を獲得するチャンスにもなっていきます。
SNSで外から情報探しをしていると1時間なんてあっという間に過ぎてたいたりしますね。
自分自身と向き合って、不調を改善するために月に何度か1時間だけ集中して、新鮮な身体の感じを獲得していく。
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