85歳でも企業から「まだ働いて欲しい」

この春、８５歳で仕事から退いた大先輩から、退職のお知らせが来ました。８５歳まで現役。途方もなく素敵です。

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◆ 「まだお願いしますよ」

１０数年前、長崎で勤務していました。

この時、警察OBのMさんと同じ職場になりました。
Mさんは、辣腕刑事を卒業後、私が働く会社にアドバイザー的な役職で再就職していました。
当時、既に６８歳。

初日から、
「Mさん、すごい！」
と感心していました。


ごつい体にニコニコ顔。
ちょっとしたことでも上司である支店長に報告する。
仕事内容は、細かくメモし、ワープロに記憶させる。
後輩のことをいつもニコニコ顔で、「君は、すんばらしい（素晴らしい）男だね！」と褒める。
その筋の人が仕事の妨害をすると、先頭に立って毅然と立ち向かう。


Mさんは警察現役時代、本部長表彰を数百回受けており、２位以下を圧倒していた存在。
さらには、刑期を終えた元受刑者を門の前で待ち構え、そのまま就職先に連れていく。就職先の社長さんには、事前になんども頭を下げて仕事を世話してもらっていたんです。

そんなこともあって、その筋の方の前にMさんが現れると、
「Mさんが出てきたんじゃ、だめだ・・・」
と急に子供のような声にトーンダウンしてしまうんです。


ココロから尊敬していました。


◆引退

私が勤める会社を６９歳で退職したあとも、
「うちに来て欲しい」
という企業は後を絶たず、結局８５歳までの１６年間で、計４社で仕事をしたそうです。

時折、会社の社員さんとの集合写真を送ってくれていました。
いつも輪の中心で、Mさんはじめ全員が笑顔の写真。

「Mさんは今、○○社で社員を幸せにしているんだ～」
とニッコリしていました。


そのMさんが、８５歳で引退。

手紙を書きました。
すると１週間もしないうちに、長文の手紙をいただきました。


「大勢の長を務める人は、いつもニコニコ顔でいることですよ。
ほめるときはみんなの前で、注意するときはこっそりあとを引かないように。

君は素晴らしいマネージャーになっていることでしょう。
素晴らしい君にあえて、よかった」。


またまたYHのモチベーションは、ぐ～んとアップです！


８５歳まで現役。
目指せるかな・・・！


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