何事も腹八分目で

急に収入が増えると、得るものがる反面、失うものも多いです。身の丈にあった実力相応の生活を心がけることは、大切なことかもしれません。
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◆昇給を断る

26日の日経新聞スポーツ欄の小さな囲み記事。
こんな話でした。

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サッカーＪ２に所属する、海外からの若い育成選手の代理人に、球団が
『15万円の給料を20万円にアップしたい』
と持ちかけます。

しかし代理人は、それを断ります。
『活躍もしていないのに、変に給料を上げると“この程度でいいんだ”と勘違いしてしまいます。
彼には将来、欧州のプロリーグで活躍してもらいたいのです。
お金はその時でいいんです』。
しかも代理人は、Ｊ１への移籍の話があっても少年の出番が減るような話には乗らないとも言っています。


ブラジルに選手発掘に行ったスカウトは、選手の両親からこんなことを言われたそうです。
『最初から大金を払わないでください。
肉が少し食べられる程度でいいんです』。

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将来を期待される少年に、今、大きなお金は不要。
それよりも、将来を見据えてじっくりと実力を養うことが大切ですよね。

この話はとてもさわやかだと思いません？


◆ご家庭の事情でいいのよ

1950年代、テレビ料理番組の草分け的存在だった江上トミさんの話が、みやざき中央新聞で紹介されていました。


その日の放送は、カレーライスの作り方。

手際よく調理を進める江上さんに司会の女性が、
『先生、牛肉の量はどのくらいでしょうか？』
と質問。

江上さんは一瞬間をおき、笑顔でこう答えたそうです。
『ご家庭の事情でいいのよ』。



バブルのころ、1万円札をヒラヒラさせながらタクシーをつかまえようとする会社員の姿がよくテレビに映っていました。
あのころの日本人って、かっこ悪かったように思います。


夢に向かって走りながら、でも今は身の丈にあった生活をする。
腹八分目の生活。こういうのも大切ですね。
＜↑　と書きながら、最近食べ過ぎのＹＨです。ハンセイ＞

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