皆様こんにちは。総合診療医からの健康アドバイスの時間です。しかし暑かったですね。昨日の関東地方は朝は嵐のような雨風でしたが、ところが一転、午後には晴れて、群馬県高崎市では沖縄県を除くと今年最初の真夏日を観測しました。四月の中旬としては記録的にアイスクリームが売れたそうです。これも地球温暖化の影響ですかね。では本題へ。
亜鉛は人体にとって必須な微量元素です。
そのため、一定量の摂取が必要となります。
免疫能の維持や胎児や子供の成長に必須です。
亜鉛の供給は、海産物や穀物の摂取によって行われます。
亜鉛の欠乏で、下痢、味覚障害、免疫障害、傷が治りにくい、などが起こります。
地球温暖化で大気中のCO2濃度が上がると、穀物中の亜鉛の含有量が減ることが、証明されています。
大気中の二酸化炭素(CO2)濃度の上昇により、コメや小麦などの主要穀物の栄養成分が大きく減るとの研究結果が、英科学誌ネイチャー(Nature)に昨年発表されました。
小麦、コメ、エンドウマメやダイズで、亜鉛の減少が実際に確認されています。
葉酸欠乏と同様に、多くの発展途上国において亜鉛欠乏で苦しむ人々が多く出てくることが危惧されます。
(やはり)環境異常で被害を受けるのはこうした人々であり、地球環境的「弱者」なのです。
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